玉森裕太の告白で物語は新たな展開へーー『リバース』第4話を振り返る

 藤原竜也が主演、深瀬和久役を務めるドラマ『リバース』(TBS)の第4話が5月5日に放送され、玉森裕太が演じる浅見康介の胸に秘めていた衝撃の告白により、事態が一気に動き出した。

 『リバース』は、湊かなえの同名小説を原作としたミステリー。10年前、大学のゼミ仲間5人とのスノボ旅行中に起きた事件の真相を巡り、社会人として生活を送っていた残り4人の日常が崩れていく様子を描く。

 第4話のクライマックスとなったのは、ラスト5分間。浅見が、警察にも市原隼人演じる谷原康生にも言えなかったことがあると、深瀬を呼び出す。物語の回想は、10年前の事件が起こったあの夜に。浅見は谷原と共に、小池徹平演じる広沢由樹が乗っていた車が崖の下で爆発し、炎上しているのを見つける。爆発した直後、浅見は誰かが走って逃げているのを目撃していた。その時見たオレンジ色のダウンジャケットは、三浦貴大演じる村井隆明が着ていたものと同じであったのだ。

 事件当日、村井はタクシーがつかまらず駅で足止めを食らっていたはずが、事故現場までタクシーで来ていたことが、浅見の口から明かされる。なぜ、村井はタクシーをつかまえることが出来たのにも関わらず、わざわざ別荘から駅まで迎えに来るように連絡をしたのか。そもそも、なぜ村井は深瀬たちとは別行動で電車で来たのか。事情聴取は村井が一番長かった。旅行に出かけることを言い出した張本人は村井。何かを仕組んだ村井の手によって、広沢は死んだのではないかと、彼に疑いがかかる。

 生徒の飲酒問題により、その親の圧力が影響し、結果停職を食らってしまった浅見。飲酒を目撃していた深瀬にも保護者の圧力がのしかかるが、深瀬はそれに屈せず見ていた真実を真摯に述べた。浅見が10年間言えずに隠していたことを、深瀬に打ち明けようとしたのも、彼の姿に感化された結果だ。事件から目を背け、逃げていた彼らであったが、真実を突き止めようと少しずつ過去を乗り越えているのが分かる。

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