中川大志×高杉真宙『ReLIFE リライフ』対談 中川「撮影中はまっひーたちが年下に見えていた」

中川大志×高杉真宙『ReLIFE』対談

中川「みんなそれぞれ秘めてるものがあるんだなと改めて感じた」

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高杉真宙(左)、中川大志(右)

ーー今回、中川さん高杉さんはじめ同世代の方が多い現場でしたが、同世代ならではのエピソードなどはありますか?

中川:マシュマロ買いに行ったよね。

高杉:あー! あったね。ふたりで食料買いにスーパー行ったよね。

中川:僕、現場で食べ物をよく焼いていたんですよ。冬に撮影していたのでストーブを焚いてて、その火でバーベキューのようにおせんべいやマシュマロを焼いてました。お菓子自体は現場にあるんですけど、どうしてもマシュマロを焼きたかったので、わざわざ買いに行きました。

高杉:ひとりがやりだすと流行るっていう学生っぽい風潮あったよね。だから、みんなで食べ物を焼いてました。

中川:みんな優しいからノッてくれるんだよね。千葉(雄大)くんも、もちろん一緒に焼いてました。むしろ一番楽しんでくれたのが千葉くんという印象です(笑)。僕、焼くのが好きで、火が出てるとついつい食べ物を焼きたくなっちゃうんですよ。ほかの現場でもそうでした。焼いたらこんなにも美味しいんだよってことをみんなにも教えたくなっちゃうんです。

高杉:だから、大志は焼くのがすごく上手いんですよ。大志が焼いてくれたのはおいしかったです。

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ーーでは、共演者から刺激を受けたことは?

高杉:たくさんあります。僕、初めましての方ばかりだったので、みなさんが出演されている作品は観たことあったけど、実際にどんな風に演技するのかは知らなかったので、毎日が刺激的でした。同世代の役者さんたちそれぞれに、演技のスタイルがあるんです。自分のセリフを読んでいる時に、ほかのセリフも僕だったらこうするなと想像して読みます。でも、実際に現場入りしてお芝居をみてみると、僕が考えていたものと全然違うんです。たとえば、先ほど話題に上がった保健室での海崎と狩生のシーン。自分で読んで想像していたものよりも、大志が演じる海崎はものすごく熱い男でした。歩んできた過程がみんな違うからこそ、持っているものや役作りの仕方も異なります。だから驚きと発見の連続でしたね。みんなのキャラクターが見えてくるので、初めの本読みはすごく楽しかったです。でもその分、僕は明るい大神でいなきゃと余計に緊張して現場に行ってました(笑)。

中川:同世代の役者同士ということもあって、僕を含めみんな良い意味でも悪い意味でも絶対に意識してしまうと思うんです。ただ僕たちは“さとり世代”なので、みんな基本的には表に出さず、クールで飄々としているんですよね。でもみんな、各々内側で考えていることがあるんです。だから、「やったるぞ!」っていう内に秘めたものが見えた時は、すごくうれしかったですし、刺激をいただきましたね。たとえば、卒業式のシーン。1年間を通して最後の場面になるんですけど、ほかのシーンがまだ順番的に撮れていなかったので、撮影自体は夏祭りのシーンなどよりも前に行ったんです。そこで、本番直前にまっひーが、夏祭りのシーンのセリフを叫んだんですよ。1年間積み重ねてきたんだよ、思い出がしっかりあるんだよ、という想いがその一言にギュッと凝縮されていました。それが衝撃的でめちゃくちゃ刺激されましたね。みんなそれぞれ秘めてるものがあるんだなと改めて感じた瞬間です。

(取材・文=戸塚安友奈/写真=宮川翔)

■公開情報
『ReLIFE リライフ』
全国公開中
原作:夜宵草著「ReLIFE」(comicoにて連載中)
監督:古澤健
脚本:阿相クミコ
出演:中川大志、平祐奈、高杉真宙、池田エライザ、岡崎紗絵、千葉雄大、市川実日子
企画:カルチュア・エンタテインメント
配給:松竹
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
(c)2017「ReLIFE」製作委員会 (c)夜宵草/comico
公式サイト:relife-movie.jp

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