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柴咲コウ『直虎』でいよいよ“女城主”に 持ち味の“目力”で本領発揮なるか

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 現在放送中の大河ドラマ『おんな城主 直虎』。第12回放送「おんな城主直虎」では、今川家の策略により、井伊家跡取りである直親(三浦春馬)をはじめ、井伊直平(前田吟)、新野左馬助(苅谷俊介)、中野直由(筧利夫)らを失い、井伊家の家督を継ぐ男児は幼い虎松のみとなってしまう。そして、ついに柴咲コウ演じる次郎法師が、虎松の後見として表舞台に戻ってくることになる。ここでは、これまでの柴咲の演技、そして今後どのように変化していくかにスポットを当ててみる。

 第4話まで子役で物語を展開させた今年の大河ドラマ。幼なじみである、おとわ、鶴丸、亀之丞の幼少期の友情をしっかり描くことによって、青年期になった3人に待ち受ける悲劇的な運命を、よりドラマチックにみせるという効果を狙った。その思惑通り、根底に流れる互いへの信頼がベースにありつつも、揺れる心や葛藤、疑心暗鬼な思いなどが、ジリジリするようなリアルな感情として伝わってきた。

 そんな中、おとわは、お家のために出家し“次郎法師”と名乗る。出家とは、世俗を離れ、家庭生活を捨て仏教に入ること。しかし、ドラマといえばそれまでだが、俗っぽいシーンがたびたび登場する。そこにツッコミを入れる視聴者もいるようだが、幼少期のおとわの行動や言動が効いており、柴咲演じる次郎への人間的破綻は感じられない。時代考証の是非という問題はあるが、一言でいえば「こういう行動をしそう」と納得してしまうのだ。

 柴咲は、本作の台本を最初に読んだとき「面白くて、読もうとしなくても自然と入ってくる。感情の揺さぶりが伝わる」と感想を述べている。この“感情の揺さぶり”というフレーズが、直虎(次郎法師)という人物を紐解くキーワードだと解釈しているのだろう。続けて「どうしたら周囲が豊かになるかという気持ちが根底にある人。頑張っている人を応援したくなる性分」と評している。

 現時点までの次郎法師は、出家しているという身であるため、こうしたエモーショナルな部分を、なるべく内に秘めようと抑えているシーンが見受けられる。それが故に、第8話「赤ちゃんはまだか」で直親の正室となったしの(貫地谷しほり)が、子宝に恵まれず次郎法師に八つ当たりするシーンで、絶えかねて爆発する柴咲の演技は、圧倒的な迫力があった。

 柴咲といえば、度々話題になりトレードマークともいわれている“目力”が示すように、強い意志をもった女性を演じることが多い。本人はそのことに対して「目は口ほどにものをいうと言われているので、ありがたい」と語っていたが、本作撮影前には「今回はあまり期待しないでください」と控えめに話していた。一方で、女性ながら井伊家の城主となっていく主人公に「狙ってなくても出てしまうかもしれませんが」と役に入り込むことによって、自然と目力を発揮する可能性も示唆していた。実際、これまでのストーリーでも、柴咲の目をフィーチャーしたアップのカットは多々見られる。

      

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