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『美女と野獣』、“ゲイ・モーメント”騒動で上映拒否も 監督・出演者の発言と各国の反応

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 エマ・ワトソンが『ラ・ラ・ランド』への出演オファーを断ったのは、ベル役の役作りに集中するため、というほどの情熱をかけた『美女と野獣』。世界が待ちわびていた本作は先週各国で公開が始まり、週末だけで推定3億5千万ドル(約395億円)の世界興収を叩き出した。北米での興行収入は、3月公開の映画としては『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』が持っていた記録を抜き、新記録を打ち立てた(世界興収では『バットマン vs スーパーマン』に次ぐ記録)。

 公開前に監督のビル・コンドンが「ディズニー映画では初の“ゲイの要素”を取り入れている」とコメントしたことが大きく取り上げられ、LGBTが登場する映画に寛容でないロシアは年齢制限をかけ、LGBTに否定的なイスラム教国家のマレーシアはゲイ関連のシーン(4分間)をカットできないのであれば公開を拒否する姿勢を見せた。

 『New Sunday Times』紙のインタビューに応じたマレーシアの検閲委員会の委員長アブドゥル・ハリム氏によると、彼らが問題視しカットを要求した“ゲイ・モーメント”は次の3つのシーンだ。1つめは歌の場面で、子分のル・フウ(『アナと雪の女王』でオラフを演じたジョシュ・ギャッド)が悪役のガストン(ルーク・エヴァンス)に、後ろから抱きつくシーン。2つめはやはり歌の場面で、歌詞に“性的なほのめかしを感じさせる”とされるシーン。3つめは、コンドン監督もネタバレをせずに“ゲイ・モーメント”があると匂わせていた“ラストシーン”だそうだ。

 ル・フウを演じるジョシュは、「脚本にはル・フウがゲイであるとは書かれていないし、(周りの反応が)誇張されすぎているような気がする」と言っているくらい、“ゲイ・モーメント”は自然に溶け込んでいるというが、もはや見どころのひとつとして誰もが注目していることには間違いないだろう。何と言っても、アブドゥル氏が「コンドン監督が“ゲイの要素”があると言わなければ、誰も気にしなかっただろうし、ちょっとしたカットだけで済んだのに…」と吐露するくらいだ。「本来、私たちだって、監督の意図を尊重してそのままの状態の映画でキープしたいのです。しかし、はっきりと“ゲイの要素”があると言われてしまったら、私たちも(しっかりと検閲して)身を守る必要性がありますから」と、マレーシアという国、人、組織の責任において必要以上に厳しく検閲せざるを得なかった苦しい立場を語っている。結局、公開延期になっていたマレーシアでは、カットや編集なしで30日からの公開が決定。ただし、13歳未満の鑑賞には保護者の強い同意が必要な「PG13」指定に。ディズニー側の意思がほぼ通った形となった。

      

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