テレ朝は中高年シフト、日テレはバラエティ重視……春の番組改編で各局のカラー鮮明に 

各局のテレビ改編の狙いは?

似た番組が増える中、オリジナリティ勝負に

 おさらいすると、テレビ朝日が「中高年シフト」、日本テレビが「バラエティとドラマの色分け」、TBSが「既存番組の強化・定着」、フジテレビが「老舗番組の続行」。やはりテレビ朝日の改編は異質だが、他の3局は「同じ時間帯に似たテイストの番組をぶつけ合う」形になる。

 一方、連ドラも、相葉雅紀主演の『貴族探偵』(フジテレビ系、月曜21時~)、小栗旬主演の『CRISIS~公安機動捜査隊特捜班~』(フジテレビ系)、天海祐希主演『緊急取調室』(テレビ朝日)、長谷川博己主演の『小さな巨人』(TBS系、日曜21時~)などの事件解決系が多く、ここでも狙いがかぶっている。

 各局のマーケディングが進むほど、バラエティもドラマも視聴率狙いで、似たテイストや狙いの番組が増えていく。どういう形でオリジナリティを見せていくのか。今ごろプロデューサーと演出家たちは、頭を悩ませながらも意欲に燃えているのではないか。

■木村隆志
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月間約20本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。

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