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『アナ雪』はフェミニズム映画のスタンダードに? 映画の新たな評価軸“F-rating”の意義と課題

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賀来比呂美
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 世界最大の映画データベースIMDbが、掲載しているそれぞれの映画に対し“F-rating”(Fの評価)を始めた。これを聞いた時、筆者の頭に真っ先に浮かんだ“F”を意味するものは、俗にフォーレター・ワードと呼ばれ、下品とされるあの言葉だったが、フェミニストもしくはフィーメール“F”だという。

 昨年、一昨年とアカデミー賞の主要俳優部門にノミネートされた20人が全員白人だったことから、黒人俳優や監督らから「白すぎるオスカー」と批判が噴出した。ウィル・スミス&ジェイダ・ピンケット=スミス夫妻やスパイク・リー監督が授賞式をボイコットするまでの大騒動となったのは記憶にも新しい。ハリウッドでの人種の多様性の向上を求める声とともに、近年、男女間のギャラや待遇の差を撤廃すべく、映画業界で働く女性たちが声を上げ始めている。

 “F-rating”は2014年、バース映画祭(イギリス)のエグゼクティブ・ディレクターのホリー・タルクィーニによって考案された。1本の映画につき、「監督が女性か」、「脚本家が女性か」、「女性の権利に基づき、女性が重要な役として描かれているか」の3点に焦点が当てられ評価される。タルクィーニが主催するウェブサイトF-Ratedでは、この3点をすべて満たした映画として、『アナと雪の女王』、『American Honey(原題)』、『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』を挙げ、これらの映画を「ゴールドスタンダード」と呼んでいる。

 というわけで、筆者は15年来お世話になっているIMDbの『アナと雪の女王』のページに飛んでみた。どこに“F-rating”の記述があるのか期待を抱きながら…。しかし、細かく隈なく見ても、どこにも“F-rating”の文字は見当たらない。これは一体どういうことか? IMDbが“F-rating”を取り入れたという有名メディアの様々な記事を見ても、具体的にどうすれば“F-rating”の評価が付いているのかがわかるのか、というのが書かれていなかったのである。記事を書いたジャーナリストたちも、実はわからなかったのではないだろうか?

 幸い、ウェブメディアINSIDERの記事で検索方法を知ることができたので従ってみた。まず、ある作品が“F-rated”されているかどうかは、その作品のページに行く。ここでは『アナと雪の女王』(http://www.imdb.com/title/tt2294629/)を例に挙げる。そこで“Plot Keywords”という単語を探す(Ctrl+Fのショートカットをオススメする)。次に“See All”をクリック。そして、やっと“F Rated”のタグが見つかる(もちろん、これもCtrl+Fで探すことを推奨)。“F Rated”のタグをクリックすれば2万2千本以上タグ付けされた“F-rated”の作品が現れてめでたしというわけだ。何ともわかりにくく、長い道のりである。

 次にIMDbのトップページから“F-rated”された作品を探す方法について。トップページの検索窓に“F-rated”と打ち込むと、その下に様々な作品名が現れるが気にせずEnterキーを押す。すると下の方の“Keywords”に“F-rated”のキーワードがあるのでクリックすれば前述した2万2千以上の作品にたどり着ける。

     
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