健太郎 & 清原翔、ハイスペックイケメンが面白い! 『レンタルの恋』モデル出身俳優への期待

 第2話の終盤、大学の講堂で、公介がすみれに「お前、人の心配する暇あったら自分の心配しろよ。相手いねぇのすみれだけだぞ」というと、背後から突然「その相手って、僕が立候補しちゃダメですか?」という声が。振り向くと講堂の扉は全開で、なぜか上下ユニフォーム姿にジャージを羽織った翔が立っている。そしてこれ見よがしに右手の人差し指の上でバスケットボールをくるくると回し、そのままの勢いでバンッと1回ボールを床につき、「結城翔です」と王子スマイルで爽やかに名乗る。出番は20秒にも満たないのだが、ツッコミ所がありすぎるのと急展開すぎて情報処理が追いつかない。公介、すみれ、隼人同様にポカンとした視聴者は少なくないはずだ。

 5話で登場する際も、大学の講堂なのに、なぜかバッシュにユニフォーム、左手でドリブルをしながらやってくる。違和感はあるのだが、なぜかその姿が様になるからズルいのだ。清原は、2013年にファッション雑誌「MEN'S NON-NO」の専属モデルとしてデビュー。「MEN'S NON-NO」と言えば、今を時めく人気イケメン俳優、坂口健太郎や成田凌を輩出している。モデルということもあり、抜群のルックスとスタイルの良さ、加えて爽やかさ……というよりも、もはや汚れがない清潔さというべきか、とにかくユニフォームが似合う。

 第5話から徐々に出演シーンも増えてきており、第6話では翔の母親が天戸悠(原幹恵)であることが判明した。清原は、今回が連続ドラマ初出演ということもあり、演技自体には初々しさが残る。しかし、同じ「MEN'S NON-NO」出身の俳優、坂口や成田は2014年に役者デビューし、わずか2年で役者としてブレイクしているのだ。清原にも役者としての可能性は充分ある。

 同ドラマの公式サイト内でのコーナー「清原翔の『レン恋』現場だより」では、まだ映像慣れしていないのか、どことなく緊張感が漂っている。その初々しさと時折はにかむ姿に、心を掴まれる人は多いのではないだろうか。同コーナーで清原は、「僕自身、個人的に、若いうちにしかできないんで、学生役をやりたいなと思ってます」と話しているように、これから様々な役柄に挑戦していくのだろう。そして、持ち前の“爽やかな王子様”感を武器に、2年後には多くの作品で活躍しているかもしれない。

 健太郎、清原共に、今後俳優としてどう成長していくのか楽しみだ。

(文=戸塚安友奈)

■番組情報
『レンタルの恋』
毎週水曜日深夜0時10分〜
製作著作:TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/renkoi-tbs/

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