KAT-TUN上田竜也、三枚目キャラで新境地 『視覚探偵 日暮旅人』で滲み出た優しい人柄

 KAT-TUN・上田竜也が、ドラマ『視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ系)で三枚目キャラ・鶴田亀吉役を好演している。

 昨日2月19日に放送された第5話には、ゲストキャストとして吉田栄作、アイドルグループ“さくら学院”の元メンバーである三吉彩花が登場。初回放送から下降ぎみの視聴率であったが、第5話では平均視聴率は9.4%を記録し、第4話の7.7%から1.7ポイント上昇した。

 上田扮する鶴田亀吉は、あるきっかけで日暮旅人(松坂桃李)や雪路雅彦(濱田岳)の探偵事務所に転がり込み、彼らの仕事のサポートや日暮の娘のお世話をするキャラクター。もともとチンピラを生業にしていたため、ガラが悪く考え方も短絡的だが、何事にも真っ直ぐ取り組むピュアなハートを持っている憎めない男だ。物語は、徐々にサスペンス色が強くなりシリアスな展開を見せているため、亀吉が時折見せる惚けた言動の数々は、ドラマに良い意味でのゆとりを生み出している。

 『TRICK』や『SPEC』などのドラマシリーズで、常に独特のユーモアを持って“笑い”を表現し続けてきた堤幸彦監督が演出を務める本作。上田はお笑い担当のキャラとして、初回登場からハイテンションを維持し続けている。第1話では、11月の寒空の下、タンクトップ一枚で絶叫しながら公園を走らされ、第3話ではウェディングドレスに身を包み婿役の福田悠太とのキスシーンに挑戦するなど、堤監督ならではの奇抜な演出にも体当たりで臨んでいる。

 特技がボクシングで運動神経に定評がある上田は、飛んだり走ったりするようなアクションの演技に向いている。本ドラマでは、まだ本格的なアクションシーンは披露されていないが、今後はその機敏な動きを活用した演技にも期待できそうだ。ただ、今回はどちらかというと喧嘩の弱い役で、第4話ではホストにボコボコにされるシーンもあった。あえてやられ役に挑んだのも、上田の新たな一面を引き出したといえよう。さらに中性的なビジュアルのため、ウェディングドレスの女装姿も視聴者からは好評を得ていた。そのほか、第5話では情報屋の男に乳首を摘ままれて痛がるなど、アイドルらしからぬコミカルな芝居にも挑戦している。上田は、『ランナウェイ〜愛する君のために』では髪を坊主にし、今回は眉毛を剃るなど、役作りにも力を入れるタイプだ。今回のコメディの演技においても、どんどん勢いを増していくことに期待できるのではないだろうか。

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