『君の名は。』驚異のトップ3返り咲き! そして中国に続いて韓国でも初登場1位の快挙!

『君の名は。』韓国でも初登場1位の快挙!
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 ちょうど大晦日と元日に重なった先週の土曜日と日曜日。2017年、最初の週末動員ランキングで1位となったのは、前週に続いて『バイオハザード:ザ・ファイナル』。2日間の動員が22万1000人、興収が3億400万円。2位の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は動員21万8000人、興収3億100万円だったので、動員だけでなく興収でも僅かに及ばなかったことになる。そして、驚きなのはその次につけているのが『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』でも『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』でもなく、公開19週目の『君の名は。』であったこと。「年の瀬と年の始まりは、2016年最大のヒット作で」ということなのだろうか。特にスクリーン数に変化はなかったにもかかわらず、前週から41%アップと、ここにきて信じられないような伸び率を記録した(1月13日から2週間限定でIMAXバージョンの公開もスタートするので、そこでさらにまた伸びるはず)。

 ただ、指摘しておかなくてはいけないのは、『君の名は。』の快挙だけでなく、他の正月映画の不甲斐なさだろう。シリーズ前作から13%アップの数字で推移して、結果的に年末年始の興行を制した『バイオハザード:ザ・ファイナル』、公開6週目にして既に60億の大台にのせている『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』はさておき、正月映画の本命と目されていた『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は明らかに伸び悩んでいる。ちなみに昨年の同時期(1月3日と4日)の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の興収は8億2665万5600円。「今回はスピンオフだから」という言い訳はあるものの、海外ではその条件を跳ね飛ばして予測を超える好成績を記録中。「子供たちが大好きなライトセーバーのバトルがない『スター・ウォーズ』だと、日本ではここまで興行に差が出るのか」というのが、小学生男子(息子とその同級生)が身近にいる親としての実感だ。

 ところで、世界興行でも驚きのニュースが続々と入ってくる『君の名は。』だが、2017年に入って、昨年の中国に続いて今度は韓国で新たな旋風を巻き起こしている。1月4日に韓国全土で拡大公開された同作が、まだ公開2週目の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』や韓国映画の大作『マスター』(イ・ビョンホン主演)を蹴落として、公開初日に13万8028人を動員して韓国ボックスオフィスで1位を記録したのだ。この数字は、累計観客動員300万人を超えて日本のアニメ作品としてはこれまで韓国で最大のヒットとなった『ハウルの動く城』の初日の数字(5万2955人)の実に2.6倍となる。

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