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宇野維正の興行ランキング一刀両断!

「SNSの時代」が作ったヒット? 全国63館『この世界の片隅に』が異例のトップ10入り

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 先週末の動員ランキング1位は、これで通算11週目の1位となった『君の名は。』。土日2日間の動員は19万人、興収は2億5900万円と、数字こそ落ち着いてきたものの、累計では既に185億円を突破。ちょっと気の早い話だが、これから年末にかけて2016年の出来事を振り返るような企画の際にも欠かすことのできないトピックだけに、ここまでくれば興収200億円の大台突破も確実だろう。

 一方、『君の名は。』の現状の数字ならば本来1位奪取してもおかしくなかった『ミュージアム』は土日2日間で動員18万人、興収2億4400万円で2位、『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』は同じく土日2日間で動員14万人、興収1億9000万円で3位となった。

 特に、これまでだったら初登場1位が鉄板のトム・クルーズ主演作品(しかもお約束の来日プロモーションもあった)にもかかわらず、3位に終わった『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』の低調ぶりが目立つ。興収1億9000万円という数字は、例えば先月公開されたマット・デイモン主演の『ジェイソン・ボーン』の公開週の週末興収3億4500万円にも遠く及ばない。確かに『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』は本国アメリカでも批評、興行ともに振るわなかったが、00年代の一時期、本国で「もうトム・クルーズは終わった」とされていた時代(その後、見事に復活を果たしたわけだが)にも日本では高い人気を維持していただけに、今後の出演作で再びハリウッド・ナンバーワン・スター・イン・ジャパンに返り咲けるのか、その推移を見守っていきたい。

 さて、先週末快挙と言うべき成績を残したのは、全国63スクリーンでの公開にもかかわらず、動員ランキングで初登場10位に入った『この世界の片隅に』だ。このコラムで再三触れてきたように、映画の動員・興行成績を最も左右する要因は、公開前に振り分けられた「スクリーン数」である。『この世界の片隅に』のように、100スクリーンに満たない作品がトップ10に入るのは極めて稀なこと。作品への絶賛の声がSNSで拡散した公開日の翌日以降、都内の劇場では平日も含めてほぼ満席状態が続いているとの報告もある。

      

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