『デスノート』が『君の名は。』10連覇を阻止 しかしデッドヒートは今週末も続く!

『デスノート』が『君の名は。』を阻止
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 前回の記事で予想した通り、10連覇を狙う『君の名は。』と初登場『デスノート Light up the NEW world』の間で熾烈な争いが展開された先週末の動員ランキング。結果は、動員34万2,309人、興行収入4億5,864万5,800円という成績で1位を獲得した『デスノート Light up the NEW world』の勝利に。2位の『君の名は。』の成績は動員28万5,598人、興収3億8,152万2,100円だったので、意外なほど大きな差がついたという印象だ。それぞれの数字について分析していきたい。

 2006年6月に公開された『デスノート』は先行上映を含む最初の2日間で興収4億900万円。それが、同年11月に公開された続編『デスノートthe Last name』では初週土日2日間に興収7億6082万5310円を記録し、短い期間でシリーズとしての人気を決定的なものとした。2008年2月に公開されたスピンオフ作品『L change the WorLd』も初週土日2日間の興収は約5億6500万円と、引き続き好調を維持。もっとも、『L change the WorLd』は原作・大場つぐみ、作画・小畑健による原作マンガにないオリジナルストーリーということもあってファンからの評価はあまり芳しくなく、『デスノートthe Last name』の累計興収約52億から20億以上少ない、累計興収約31億に終わった。
 
 スピンオフも含む過去3作品と比較すると、今回の『デスノート Light up the NEW world』の初動の勢いは第1作『デスノート』の頃の水準に戻ったことがわかる。作品をご覧になった方ならご存知の通り、作品発表当初はリブート作品だと思われていた『デスノート Light up the NEW world』には、初代キラの藤原竜也と初代Lの松山ケンイチも登場。実はシリーズの正統なる続編であることが明かされている。これは作品にとっての「強み」と言えるだろう。一方で、今作は『L change the WorLd』と同様に原作マンガにないオリジナルストーリーであるという「弱み」も抱えている。その「強み」と「弱み」が今後どのような結果をもたらすか? 現状、第2作『デスノートthe Last name』のような興行面での爆発力は見せていない。

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