『ジェーン』新場面写真公開 N・ポートマン「ここに描かれた世界は本当に飾り気がない」

『ジェーン』ポートマンらが美術にコメント

 現在公開中の映画『ジェーン』より、新たな場面写真とともに美術に関するナタリー・ポートマンらのコメントが公開された。

 本作は、『ウォーリアー』のギャヴィン・オコナー監督が手がけた人間ドラマ。南北戦争直後のアメリカ西部を舞台に、ならず者集団に追われながらも家族を守るため立ち上がるジェーンの姿を描き出す。『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマンが主演と製作を務めるほか、『われらが背きし者』のユアン・マクレガー、『ザ・ギフト』のジョエル・エドガートンらが出演する。

 公開された場面写真は、本作の舞台となるアメリカ・ニューメキシコの町でのジェーンの姿をとらえたもの。メガホンを取ったオコナー監督は、「これはとても現実感のある映画だ。規模も範囲も本当の汚れと美しさとの間に混在させたかった」と本作に対する自身のイメージを述べており、場面写真では、古くなって軋んでいる屋根や、エキストラが身に纏っている泥だらけの衣装なども確認できる。

 撮影が行われたニューメキシコ州のサンタフェについてポートマンは、「ここに描かれた世界は本当に飾り気がない。信じられないほどに美しい風景だけれど、乾燥していて、色は砂漠のモノクロの色合いだけ。夕日を除けばね。息をのむほどに美しいわ」と語っている。

 『レスラー』『トリプル9 裏切りのコード』などの作品でプロダクション・デザインを担当したティム・グライムスは、『ジェーン』では舞台となった1860年代~70年代を徹底的に調査し、時代の信憑性を持たせることに注力したといい、「私たちはすべてに汚れた質感を持たせたかった。風が吹けば家の中まで埃が入ってくるような砂漠の生活には、きれいなものなんて何もない。あらゆるものを西部らしくしたかったんだ」とコメントしている。

■公開情報
『ジェーン』
新宿ピカデリーほかにて上映中
出演:ナタリー・ポートマン、ユアン・マクレガー、ジョエル・エドガートン、ノア・エメリッヒ、ロドリゴ・サントロ
監督:ギャヴィン・オコナー
脚本:ブライアン・ダッフィールド、アンソニー・タンバキス、ジョエル・エドガートン
製作:ナタリー・ポートマンほか
音楽:マルチェロ・デ・フランシス、リサ・ジェラルド
撮影:マンディー・ウォーカー
配給: ポニーキャニオン 
2016/アメリカ/スコープ/98分/ドルビーデジタル/PG-12
(c)2015 SP JGAG, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:jane-movie.jp

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