“ポスト二宮和也”は関西ジャニーズJr.にいる!? 朝ドラ出演の注目株・西畑大吾の才能

 そんな西畑が、大の二宮ファンということは有名である。大きな影響を受けているのか、演技へのアプローチの仕方も、二宮と共通する部分があるように思う。二宮は、いわゆる“内面的な役作り”をしないと語っているが、西畑の演技のスタンスもそれに似ているのだ。女性自身のインタビューで、『ごちそうさん』の西門活男役について聞かれた西畑は、こう答えていた。

「僕なら、絶対に(志願して戦地に)行かない。『かっちゃん、なんで行くねん!?』って、心で叫んでいました。(中略)昔だったら僕はやっていけなかったんじゃないかなあ。そう思うと、かっちゃんはすごいなって」

 演じる役柄の内面と自身の内面に、明確な距離が感じられるコメントだ。その極めて客観的に役を捉えるスタンスは、二宮の演技に対する姿勢に通づる部分があるのではないだろうか。おそらく彼は、内面からキャラクターに肉薄するのではなく、あくまでもカメラを通して観たときに説得力のある演技となっているのかを、冷静に考えながら構築していくタイプの役者なのだろう。役に入り込む憑依型とは正反対のアプローチは、ある意味では非常にプロフェッショナルな姿勢といえる。

 どこか懐かしい、昭和の風情を感じさせるルックスも、二宮と似ている西畑。演技派ジャニーズとして頭角を表した彼は、どこまで活躍の幅を広げるのか。今後の出演作品もチェックして、彼の成長を見守りたい。

(文=高橋梓)

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