オアシス初の長編ドキュメンタリー映画『オアシス:スーパーソニック』公開決定

オアシス初の長編ドキュメンタリー公開決定

 2009年に解散したイギリスのロック・バンド、オアシスの初の長編ドキュメンタリー『オアシス:スーパーソニック』が、12月24日より角川シネマ新宿ほかにて全国公開されることが決定した。

 本作は、オアシスのバンド結成から、25万人を動員したネブワース公演までの軌跡を描いたドキュメンタリー。1991年、ノエル・ギャラガーが弟リアム・ギャラガーのバンドに加入してから、1994年のファースト・アルバム『オアシス』(原題:『Definitely Maybe』)、1995年のセカンド・アルバム『モーニング・グローリー』(原題:『(What's the Story) Morning Glory?』)が大ヒットを記録し、2日間で25万人を集めて当時の野外コンサートとしての動員記録を更新した1996年のネブワース公演まで、結成からわずか5年で音楽シーンの頂点に上り詰めながら、すでに取り返しのつかないひびが入り始めていたメンバーたちの姿を描き出す。

 バンドの中心メンバーだったリアム・ギャラガーとノエル・ギャラガーの新たなインタビュー映像、バンドメンバーや関係者たちの証言、名曲の数々をとらえたライブ映像に加え、写真や資料などの膨大なアーカイブを、一部アニメーションを使用することで再現した。

 製作総指揮には、リアム&ノエル・ギャラガーのほか、『AMY エイミー』で第88回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したアシフ・カパディアが名を連ねる。マイケル・ウィンターボトムとともに手がけた『グアンタナモ、僕達が見た真実』が、第56回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したマット・ホワイトクロス監督がメガホンを取った。

マット・ホワイトクロス監督 メッセージ

本作で私が意図することは、バンドの核心を掴むこと、そしてリアム&ノエル・ギャラガーの強烈な関係性を前面に押し出すことです。なぜならその切迫した衝突関係こそが、このバンドを魅力的にしている要素だからです。彼らのコンサートはいつもこれが最後かもしれないと思わせるようなものでした。その不安定さこそオアシスを作る要素であり、同時に究極的には破たんの原因となったのです。その態度、辛辣なユーモア、実直さ、そして彼らが象徴していた可能性の感覚。自分たちを信じる事だけで、彼らふたりは世界に立ち向かっていたのです。本作は彼らの音楽に関する映画です。壮大で快楽的、肯定的でメランコリック、そして時代を超越した彼らの楽曲に関する映画です。ワンダーウォール、シャンペン・スーパーノヴァ、ロックンロール・スター、ドント・ルック・バック・イン・アンガー。これらすべての忘れがたい名曲が勢ぞろいします。今こそ、世界中の人々が失ったものを思い出す時です。オアシスは永遠です。

■公開情報
『オアシス:スーパーソニック』
12月24日(土)角川シネマ有楽町ほか全国公開
監督:マット・ホワイトクロス
製作:フィオナ・ニールソン、ジェームズ・ゲイ=リース、サイモン・ハーフォン
製作総指揮:リアム・ギャラガー、ノエル・ギャラガー、アシフ・カパディア
編集:ポール・モナハン
音楽:ラエル・ジョーンズ
再レコーディングミキサー:リチャード・ディヴィ
VFX&アニメ―ション:ザ・ブルワリー
VFX&アニメ―ションスーパーバイザー:マーク・ナップトン
ミュージックスーパーバイザー:イアン・クック、イアン・ニール
配給:KADOKAWA
2016年/イギリス/英語/カラー/122分
(c)Jill Furmanovksy

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