欅坂46・菅井友香の“お金持ちお嬢様キャラ”はどう活きる? 『徳山大五郎』で際立つ個性を考察

欅坂46菅井友香『徳山大五郎』で個性発揮

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 1人だけ離れた位置に席がある小池美波は第7話での行動を見ていると、グループ内で一番守屋のグループとの隔たりがない立ち位置に見える(席が近いということもあるのだろうか)。第1話で徳山に人工呼吸をさせられそうになった印象が強く、おっとり関西弁をしゃべる眼鏡っ娘。彼女もバラエティ番組での雰囲気と、ドラマでのキャラに少しギャップがあるから底知れない存在だ。

 毎話オープニングタイトルで登場する後ろ姿は、おそらく菅井なのだろう。制服のベストを着て、長袖のシャツの取り合わせは他に上村莉菜と石森虹花のみだが、髪の長さや背格好からこの2人ではないことがわかる。ということは、この菅井の裏口入学疑惑のエピソードは、単なる挿話のひとつではなく、ドラマの根幹に関わる大きなポジションを占めていたということだろう。クラスのいちグループの絆の深さを表すことが、今後の展開を大きく左右していくわけだ。

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 さて、「学校の秘密」とそのリストについての謎は解明された。だがまだ多くの謎が残っている。第8話のクライマックスで、それらの謎に繋がる手がかりが一気に登場するのだ。長濱ねるは何を見つけたのか。副担任の神崎が喋っている相手は誰なのか(スカート丈の長さとハイソックスの組み合わせを考えると……)。そして校長も頭が上がらない黒幕が用務員の橋部だったとわかる。残り数話でどんな展開が待っているのだろうか。

■久保田和馬
映画ライター。1989年生まれ。現在、監督業準備中。好きな映画監督は、アラン・レネ、アンドレ・カイヤット、ジャン=ガブリエル・アルビコッコ、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソンなど。Twitter

■番組情報
土曜ドラマ24『徳山大五郎を誰が殺したか?』
テレビ東京
毎週土曜よる0時20分〜
出演:欅坂46ほか
企画・原作:秋元康
(c)「徳山大五郎を誰が殺したか?」製作委員会
公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/tokuyama/intro/

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