夏休み興行前半戦の2強、『シン・ゴジラ』&『ファインディング・ドリー』の牙城を崩すのは?

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 『シン・ゴジラ』の勢いが止まらない。公開2週目の週末の時点で累計動員145万1,404人、累計興行収入21億5,063万5,500円を記録。2週連続1位となった。手前味噌ながら、先週の時点で累計興収40億から50億近くはいくのではないかとメディア上で予測していたのは自分だけだったと記憶しているが(初動型と思っている人も多かったようだが、ネット記事のページビュー数やSNSにおける拡散ぶりから初動で終わる作品ではないことは先週の時点で明らかだった)、それがいよいよ現実味を帯びてきた。

 2位の『ファインディング・ドリー』も好調をキープしている。本コラムで提携している興行通信社の動員ランキングは週末の動員を集計したデータなので『シン・ゴジラ』を追うかたちとなっているが、夏休み中ということもあって、平日は各劇場で『シン・ゴジラ』を超える動員も報告されている。3位の『ONE PIECE FILM GOLD』は既に累計興収30億を突破しているものの、少々息切れが見られるため、どうやら今年の夏休み興行前半戦の2強はディズニーの『ファインディング・ドリー』と東宝の『シン・ゴジラ』ということになりそうだ。

 しかし、ちょうど1年前の夏休み興行を振り返ると、そのピークは8月に入ってから公開された『ジュラシック・ワールド』と『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』が、それに先行して公開されていた『ミニオンズ』とデッドヒートを繰り広げた後半戦にあった。今年は、子供から大人まで楽しめた3DCG実写作品『ジュラシック・ワールド』と同傾向の作品として『ジャングル・ブック』が、そして『ミニオンズ』のスタッフによって制作された『ペット』(『ミニオンズ』の短編も併映)が、ちょうど本日から公開されている(昨年の『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』に該当する大人向けのハリウッド作品としては『X-MEN:アポカリプス』も本日公開だが、上映館数的にも上位に食い込むのは難しいだろう)。

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