ドナルド・トランプを映画人はどう見ている? 米大統領選で揺れるハリウッド事情

 女優アンジェリーナ・ジョリーの父親で、オスカー俳優であるジョン・ヴォイトもトランプ氏支持を表明しているとアメリカのE!Onlineが報道。「ドナルドがベストだとは言わないが、私は彼のことを気に入っている。彼は現在アメリカが抱えている問題解決への答えだと思う」とコメント。もともと民主党支持者が多数派を占めるハリウッドで、少数派のトランプ支持者であるヴォイトは、「彼にはユーモアのセンスがあるし、人々を飽きさせない。それに何と言っても彼は正直な人物だよ」とトランプ氏の長所を挙げる。だが、娘のアンジェリーナの意見は正反対で、トランプ氏のイスラム教徒や不法移民に対する発言は「聞くに堪えない」とロンドンでの難民関連のイベントで語っている。(参考:Jon Voight Endorses Donald Trump for PresidentEXCLUSIVE: Jon Voight Endorses Donald Trump for Presidentアンジェリーナ・ジョリーがトランプ氏批判「失望」
 
 もともと人々に夢や希望を与えるハリウッドのショウビズ界は、その存在自体が強大な“エンターテイメント帝国”だと言える。そしてその中から俳優から大統領にまで登り詰めたロナルド・レーガンや、人気俳優からカリフォルニア州知事に転身したアーノルド・シュワルツェネッガーといった政治家を生み出した。ある意味ショウビズ界のノウハウを生かしたアメリカ大統領選を、“最高のエンターテイメント”と言ったジェニファー・ローレンスの指摘は正しい。果たしてショウビズ界を制する者は、政治をも制するという結末を迎えることになるのだろうか!?

■平野敦子
映画&猫専門フリーライター。著書に『新版 人に育てられたシロクマ・ピース』『ふたつの名前で愛された犬』(以上学研プラス)。猫びより等に寄稿中。年間約400本の映画を鑑賞。旅行中毒で、今後は台湾と輪島温泉を訪問予定。死ぬ前に観たい映画は『哀愁』(笑)。

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