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深田恭子、綾瀬はるか、上野樹里……アラサー女優が輝き続ける「条件」

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 今期放映中のドラマを一通り観てみると、90年代の後半から2000年代の前半あたりに注目された、80年代前半生まれの女優たちが活躍しているように見える。ちょうど筆者が小学生〜中学生だった頃にブレイクした女優が、今では若手女優でもアイドル女優でもなく、中堅どころの女優として活躍している姿を見ることができるのは、何よりも嬉しいことだ。

 例えば火曜22時から放送されている『ダメな私に恋してください』で独身アラサー女子を演じる深田恭子は、19歳の時に出演した『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』の頃と比較しても寸分違わぬ、いやそれ以上の魅力を発揮している。共演している佐野ひなこら若手女優陣が完全に引き立て役に回ってしまっているあたり、深キョンブランドの破壊力は尋常なものではない。思い返してみると、初めて彼女を目撃した日本テレビ系のドラマ『FIVE』や、その後に出演した映画『新宿少年探偵団』の頃は、当時の流行りもあったのか、少しキツめな印象があった。それがいつの間にか、『下妻物語』あたりであろうか、急に穏やかでほんわかした印象を残す女優に変身したのである。かなり先の話になるであろうが、彼女ならば40年後も今の印象を維持したまま女優として活躍するような気がしてならない。

 デビューした頃と印象がかなり変わっている女優としては、日曜22時枠で放送されている『臨床犯罪学者 火村英生の推理』に出演している優香も同様だ。高校生の頃にグラビアアイドルとしてデビューした当時は、「清楚系」の部類に含まれていたようだが、改めて当時の写真を見てみると、いわゆる当時流行のメイクで、ギャルっぽい雰囲気は強い。後々「癒し系」の異名で、バラエティ番組を始め多くのメディア露出が増えて行く中で、徐々に大人っぽい「お姉さん系」の魅力を備えてきたのである。最近は映画『人生の約束』でのクールな秘書役をはじめ、今回のドラマでも刑事役を公演している彼女。あまりイメージの強い演技がないだけに、これからさらにキャラクター変更をしてくる可能性もある。

 前述の二人のように、アイドル的な売り出しをされてきた女優は、必ずと言っていいほどキャラクター変更を余儀なくされる。昨今のアイドルブームを経て、今後はアイドルから女優へ転身する例は増えていくことが確実だが、どこかふさわしいタイミングで方向転換していくことが、彼女たちがステップアップしていく鍵であろう。まさに木曜22時に放送されている『ナオミとカナコ』で約3年ぶりに民放連ドラ主演を務める広末涼子についても同様だ。彼女は結婚と出産を経た休養復帰後は、それまでの妹系キャラの雰囲気を完全に払拭して、『リーガルハイ』で演じた裁判官役のようなドSキャラもハマる女優へと転身した。今回のドラマではシリアスな役を演じているが、例えば17年前の『リップスティック』の頃とは風格が違うのだ。

 逆にデビュー当時から女優路線で安定した活躍を見せてきたタイプは、10年以上に渡り同じイメージを維持し続けている。金曜22時から放送されている『わたしを離さないで』で共演している綾瀬はるかと水川あさみは、まさにデビュー当時から一切変わらない実力を活かし続けていて、奇遇なことに二人とも『金田一少年の事件簿』が女優デビュー作という共通点まである。

 綾瀬の方は松本潤版『金田一少年の事件簿』の「魔犬の森の殺人」でデビューを果たし、その後ドラマ版の『世界の中心で、愛を叫ぶ』で大ブレイク。清楚かつ真面目そうなルックスと、マイペースなキャラクターのギャップで、この世代の女優陣の中でも最も重宝されている一人であろう。『ホタルノヒカリ』での干物女のイメージも強い反面、最近では『海街diary』でも高い評価を集め、時代劇からサイボーグまで幅広く演じる実力派で、主演を安心して任せられるだけの強力なポテンシャルがある。

 対して水川は、女優デビュー作となった『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』で15歳ながら超人気作の初映画版の犯人役という大役を見事に演じきった。その後も主演作こそ少ないものの、助演女優として確固たる地位を築いている。まさに『わたしを離さないで』は、この二人の共演で成り立っていると言っても過言ではない。好対照の同世代役者を競演させることによって、両者の良いところを引き出すことに成功した絶妙なキャスティングは、女優をより活かすことができるのである。

     
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