安藤サクラの演技は“暗闇の中のジェットコースター” 女優・大塚シノブが圧倒的な個性に迫る

 そしてもう一つ、姉である安藤桃子監督の『0.5ミリ』。ワケあり老人たちに自ら近づき、その生活に入り込んでいく、おしかけ介護ヘルパーを演じている。この作品を観た時、この姉妹、最高!天才!とまた叫びたくなった。正直、この才能を非常にうらやましく思った。この衝動を誰かに伝えたい!とも思った。兄弟ならまだしも、姉妹でこんな作品を作り出せるなんて。この作品も何度観ても飽きないのは、監督の技量もあるが、彼女の演技によるところも大きいだろう。

 安藤サクラ。女優であって、もう性別さえ超えているような、貴重な存在。きっとこれから、この人にしかできない役がいっぱいあるだろう。

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■大塚 シノブ
約5年間中国在住の経験を持ち、中国の名門大学「中央戯劇学院」では舞台監督・演技も学ぶ。中国・香港・シンガポール・日本各国で女優・モデルとして活動していたが、芸能以外の活動を広めるため芸能活動を一時休止。今年から新たなビジネスを始め、中国等での活動も再開予定。

■公開情報
『百円の恋』
監督:武正晴
脚本:足立紳
出演:安藤サクラ、新井浩文、稲川実代子、早織
公式サイト:http://100yen-koi.jp/

第39回日本アカデミー賞受賞作品特別上映会
2月20日、21日、22日の3日間 品川プリンスシネマにて特別上映
※『特別上映会』は26日まで開催。
※上映スケジュールは以下公式サイトまで。
日本アカデミー賞公式サイト:http://www.japan-academy-prize.jp/index.php

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