『妖怪ウォッチ』はそのまま『YO-KAI WATCH』! アメリカにおける『YO-KAI WATCH』事情

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 2016年に入ってから『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が3週連続1位。先週末の土日2日間は動員23万6219人、興収3億8726万5900円とさすがに一時の勢いは落ちてきたが、累計興収で90億を突破。近年の年間興収1位作品の一つの基準と言える100億超を確実のものとした。

 2位は引き続き『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』。こちらは土日2日間で動員13万7368人、興収1億5968万8300円。累計興収は50億円を突破。昨年の年間興収3位、累計興収78億の前作には届かないものの、一部で「ブームは去った」と囁かれていた前評判を覆すには十分な結果で、今年12月公開の3作目にも大きな期待を寄せることができる成績だ。

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 ちょうどその先週末、筆者はリアルサウンド映画部の取材のためにロサンゼルスに飛んでいたのだが、現地で立ち寄った大型スーパーのおもちゃコーナーでは『スター・ウォーズ』のグッズに並んで、しっかり『妖怪ウォッチ』(海外でのタイトルは『YO-KAI WATCH』。海外には妖怪という概念がないこともあってそのまんま!)のグッズもたくさん並んでいて、子供たちの人気を集めていた。ちなみに、日本で妖怪メダルは一袋に2個しか入ってないが、アメリカでは一袋に3個入っていてお得である。

 北米における『YO-KAI WATCH』の展開、ゲームは日本と同様にニンテンドー3DSのソフトとして発売されているのだが、実は2015年10月から始まったアニメ版はディズニーのケーブルチャンネルであるDisney XDの番組として放送されているのだ。つまり、日本では映画興行においてライバル関係にある『スター・ウォーズ』と『妖怪ウォッチ』だが、北米では同じディズニーのコンテンツということになる。おそるべし、ディズニー……。

 今回の渡米中に、現地で何人かに同じことを訊かれた。「日本では『スター・ウォーズ』が『YO-KAI WATCH』に興収で負けたんだって?」。その度にいろいろと説明をするのが正直メンドーだったのだが(笑)、おそらくそれは、本コラムにも毎週データを提供していただいている興業通信社発表の週末動員ランキングをもとに、昨年末に海外でも英語で配信されたニュースのヘッドラインが及ぼした強烈なインパクトによるものだろう。

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