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『ブラック・スキャンダル』ジョエル・エドガートン インタビュー

「ジョニー・デップの演技には驚嘆した」ジョエル・エドガートンが『ブラック・スキャンダル』での共演を振り返る

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 ジョニー・デップ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョエル・エドガートン、ケビン・ベーコン、ダコタ・ジョンソンら実力派俳優が集結し、1975年に起こった、FBI史上最悪の汚職事件を描いた『ブラック・スキャンダル』が1月30日に公開される。ギャング、FBI捜査官、政治家ーー。米ボストンのサウシーというコミュニティで育った幼馴染の3人が、それぞれの分野で権力や名声を得ようと、互いに手を組む模様を描いたクライム・サスペンスだ。リアルサウンド映画部では、先日アップしたスコット・クーパー監督のインタビュー(「できるだけ容赦なく、冷淡に」スコット・クーパー監督が語る『ブラック・スキャンダル』のギャング描写)に続いて、FBI捜査官でありながら、ギャングのボスであるジェームズ・"ホワイティ"・バルジャーと密約を交わし、悪の道に陥っていくジョン・コノリーを演じたジョエル・エドガートンに電話取材を行った。『ウォーリアー』や『ディーン、君がいた瞬間(とき)』などに出演し、2015年には『The Gift(原題)』で長編監督デビューも果たしたエドガートン。今作での役作りや、スコット・クーパー監督の演出などについて話をうかがった。

「ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが自信をつけてくれた」

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『ブラック・スキャンダル』 (c)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

ーー今回、出演を決めた一番の理由は何でしょう?

ジョエル・エドガートン(以下、エドガートン):脚本を読んで、すごく興奮したんだ。この映画に関わりたいと思う理由はたくさんあった。まずは監督。スコット(・クーパー)は素晴らしく才能ある若い監督だ。ジョニー(・デップ)やベネディクト(・カンバーバッチ)も含め、この映画に関わる人々にもワクワクした。僕が演じるジョン(・コノリー)は、利己的で野心的で二面性があり、とても複雑なキャラクターだ。こういった資質を表現したいと思ったし、僕自身、俳優としてこのキャラクターを演じることにすごく心が躍らされた。ジョンを演じること自体が贈り物だったよ。彼は悪い奴じゃないけど、悪い奴でもあり、いい奴でもないけど、普通の人でもあり……といった、彼の複雑な心理が僕を興奮させたんだ。

ーージョニー・デップ、ベネディクト・カンバーバッチとの共演はいかがでしたか?

エドガートン:僕は若い頃からジョニーの大ファンだったし、今でも触発されている。僕が役者として生きていく自信をつけてくれたのは、彼とレオナルド・ディカプリオなんだ。だからそういう人と共演できるのはワクワクする。ジョニーは本当に映画の中のキャラクターに変身してしまう人だから、共演していて驚嘆したよ。外見だけでなく、静かな危険さを感じさせる演技で、ジミー(ジェームズ・バルジャー)の性格になりきってしまうんだ。ベネディクトに関しても、僕はずっと彼の大ファンだった。僕らは同世代で、2人とも舞台出身だから、共演するのも楽しみだった。彼は僕のインスピレーションになってくれた。ジョニーもベネディクトも、それほどハードワーカーじゃないのも良かったね。

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『ブラック・スキャンダル』 (c)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

ーーバルジャーのことは知っていましたか?

エドガートン:彼が逮捕された時、新聞で読んだよ。僕はいわゆるギャングの話に惹かれるんだ。イタリアのマフィアとかメキシコのカルテル、オーストラリアの犯罪ストーリーとかね。あれほど長期間、アメリカ当局から逃亡し続けられた男ということで、興味を持ったんだ。ただ、ジムやジョンといった人物の詳細に興味を持ったのは、この映画に関わってからだ。僕のジムについての印象は映画を作り始めてからはあまり変わっていない。というのは、この事件の驚くべきディテールや彼にまつわる小さな出来事の関わりを理解するようになって、ただ単純に驚嘆しているからなんだ。

ーークーパー監督が、あなたのアクセントは完璧だったという話をしていたのですが(「できるだけ容赦なく、冷淡に」スコット・クーパー監督が語る『ブラック・スキャンダル』のギャング描写)、どのようなアプローチで役作りを行ったのでしょうか?

エドガートン:ジョンがインタビューを受けている映像素材がたくさんあったから、外見や動き方、特に話し方や声はそれらの映像素材を観て、アクセントを作っていったんだ。原作(『密告者のゲーム:FBIとマフィア、禁断の密約』)も読んで、その時代背景や出来事の詳細、彼らが悪に手を染める動機など、いろんなことを学んだよ。ただ、実際に刑務所に行って、ジョンに会うということは、不誠実な気がしたから敢えてしなかった。というのは、事件について、原作が伝えていることと、ジョンが持っている意見が違うという事実が、はっきりわかっていたからなんだ。原作では、単純にジョンは犯罪者だと言っているが、ジョンには、彼なりの理由があった。FBIが許可した範囲でやっただけで、周りが言うほどの大犯罪人ではないと言っているんだ。

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