ホームレスから主演女優へ アリエル・ホームズ、壮絶な過去と今後の展望を語る

ホームレスから主演女優となったA・ホームズ

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(c)2014, Hardstyle, LLC. All Rights Reserved.

「自分の活動のメインとして、演技を集中してやっていくつもりはない」

ーージョシュア&ベニー・サフディ監督やケイレブとの仕事はいかがでしたか?

ホームズ:是非また一緒に仕事をしたいです。彼らとの仕事はとても楽しかったし、すごく才能がある素晴らしい人たちです。ジョシュアは才能だけでなく野心もあって、世の中を独特の見方で見ていると思います。ケイレブはすごくクールな人でした。私たちのライフスタイルにすぐに適応できたし、才能のある役者だと思います。

ーーあなたにとってイリヤとはどんな存在だったのでしょうか?

ホームズ:私が人生で一番愛した人です。ソウルメイトですね。本当に愛していて、私は彼を夫と呼んでいました。私たちの親密さは言葉にできないくらいで、彼は私にとっての全てでした。亡くなってから2ヶ月はショック状態で、そのあとも1ヶ月ぐらいすごく落ち込んでいました。自分の心が死んでしまったような感じでしたが、どうにか起こったことを受け入れる理由を自分なりに見つけたので、今は大丈夫です。

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ーー今後はどんなことに挑戦したいですか?

ホームズ:学校にまた戻ろうと思っています。17歳の時に心理学を少し学んだのですが、家の事情で辞めなければいけなかったので、また大学に戻ろうと思っています。専攻は決めていませんが、物理や化学を考えています。また、私にとってずっと大切な、人生の多くを占めている、音楽もやりたいと思っています。

ーー演技の仕事はもうやらないのでしょうか?

ホームズ:演技をやめたわけではないし、面白いストーリーがあればやってもいいと思っていますが、自分の活動のメインとして、演技を集中してやっていくつもりはありません。実際に演技をやってみて、それほど好きじゃないなと思ったのです。それほど自分が満足できないし、知的な好奇心も刺激されない。ただ、得意なことではあるし、嫌いではないし、面白い話があって心を掴むものがあればやってもいいですね。女優でいたいがために何でもやるってことはしないです。『神様なんかくそくらえ』の後、まだ世に出てはいませんが、2作品に出演しました。ひとつはSF映画の『Winter’s Dream』で、いつ封切りになるかはわかりませんが、映画祭にはいくつか出すつもりです。もうひとつはシャイア・ラブーフと共演した『American Honey』です。実験映画のようですが、こちらも世に出ればいいなと思っています。

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(文=宮川翔)

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■公開情報
『神様なんかくそくらえ』
12月26日(土)、新宿シネマカリテほかにて全国順次公開
監督・脚本・編集:ジョシュア・サフディ、ベニー・サフディ
原案:アリエル・ホームズ
製作:シャルル=マリー・アントニオーズ
出演:アリエル・ホームズ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、バディ・デュレス、ロン・ブラウンスタイン a.k.a. Necro
音楽:冨田勲、アリエル・ピンク、タンジェリン・ドリーム、ヘッドハンターズ
2014年/アメリカ、フランス/英語/97分/カラー/日本語字幕:石田泰子/R15
原題:Heaven Knows What
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公式サイト:heaven-knows-what.com

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