『ヒーローズ』新章に抜擢! 日本人女優・祐真キキが明かす、出演の経緯と超ハードな撮影現場

祐真キキ、『ヒーローズ・リボーン』を語る

「日本語が分かる人が1人もいないから、たまに同じセリフが2回被ってたりした」

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祐真キキ

ーーストーリーの序盤は内門徹さんとの共演が多いですが、役作りについてお互い話し合ったりはしましたか?

祐真:英語の台本を2人で日本語に訳してたんですよ。というのも、アメリカのテレビの台本って当日までセリフが変わり続けるんです。翻訳さんを待ってる時間もないし、翻訳する人もいなかったので、日本語は徹君と2人でやってましたね。役作りについては、それぞれ個人で考えてやりました。

ーー撮影以外のオフの時間なども一緒に過ごすことは多かったんじゃないですか?

祐真:そうですね。撮影はトロントで行われたんですが、飲みに行ったりとかもよくしていました。キャストはみんな本当に仲が良くて、誰かのアパートでパーティしたり、結構遊んでましたね。私も徹君もLAに住んでいるので、撮影から帰ってきてからも引越しを手伝ってもらったりとかしました(笑)。もう普通に友達ですね。

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(c)2015 NBCUniversal. All Rights Reserved.

ーー日本とアメリカでの撮影の違いを感じることはありましたか?

祐真:撮影の違いというよりは文化の違いなんですけど、アメリカは上下関係が全くないんですよ。どんなにスゴいハリウッド俳優にも、最初に会ったときに「Hey! How are you?」みたいに言えるんです。日本は良くも悪くも上下関係が結構あるので、やっぱりそこが違いますよね。あと、発言の大切さ。日本だとあまり言い過ぎると偉そうに見えるじゃないですか。アメリカは、よりみんなで作る一体感みたいなものがあるので、思ったことは言わないとダメな感じですね。もうひとつスゴくビックリしたことがあって。撮影時に雑音が入って音が録れなかった時とかに、編集後にアフレコをするんですけど、その時に自分が出てるシーンを観るじゃないですか。で、観てみると、その編集の現場に日本語が分かる人が1人もいないから、たまに同じセリフが2回被ってたりするんですよ。例えば、「あー! 行っちゃったよ」っていうセリフのシーンがあったら、「あー! 行っちゃったよ。行っちゃったよ」みたいな感じで、2回繰り返されちゃってて。でも、編集後で本編はいじれないので、アフレコでどうにかするしかないんです。だから、一つ目の「あー! 行っちゃったよ」を口が合うように、なおかつストーリーを崩さないように、同じようなセリフを入れなきゃいけなかったんです。その時は「あー! マジ? 行っちゃったよ」みたいな感じで、後から声だけ変えましたね。そういうハプニングはありました。あとはやっぱりアクションが大変でした。

ーー元々アクションに興味があったんですか?

祐真:アメリカに行く前に、奈良橋陽子さんっていうキャスティングディレクターさんがやってる、アップスアカデミーという東京の学校に通っていたんですが、そこで興味本位で殺陣クラスを受け始めたのがきっかけですね。殺陣やアクションの基本をみっちり教えていただきました。この作品では、たまたまその経験が生かされた感じなんです。アメリカでも殺陣クラスを続けていたのは、せっかく殺陣を習ったし、何かに役立つかもしれないと思ったんです。でも、できればアクション映画とかは避けてはいきたいんですよね。というのは、怪我したくないんです(笑)。骨折しやすいので。楽しいから好きではあるんですけどね。

「普通の人間を演じてみたいです」

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(c)2015 NBCUniversal. All Rights Reserved.

ーー『HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン』に出演して、自分の中で何か変わったことや得たものはありますか?

祐真:変わったことはそんなにない(笑)。忙しくはなりましたけど、そこまで変わってないです。でも経験はかなり得ましたね。全てが初体験のことばかりだったので。あとキャストがみんな本当にいい人ばっかりだったので、いい仲間を得たなと。人と出会う機会も増えましたね。今もそうですけど、「1日で何人と出会うねん!」みたいな(笑)。

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祐真キキ

ーー今後もアメリカをベースに活動されていくんですか? 日本の作品に出たりとかは?

祐真:一応、小さいヤンキー映画や、青山テルマさんの「守りたいもの」っていう曲のミュージックビデオのエキストラとか、過去に日本の作品にも出てるんですよ。スケジュールが合えば、今後も日本の作品にも是非出たいとは思います。でも一応、アメリカをメインにやっていきたいと思っていますね。

ーー今後挑戦したいジャンルや役柄は?

祐真:普通の人間を演じてみたいです(笑)。日米合作のドラマにもメインで出たことがあるんですが、その時は化け猫役だったんです。なんか妖怪だったり、今回はゲームのキャラクターだったり、人間じゃない役が多いんですよね。アクションを買われてっていうのもあると思いますが、アメリカだと身長も小さいし、キャラクターっぽく見えるのかもしれない。なので、アメリカではそういうところを生かして、Sci-Fiとかスーパーヒーローものとか、身体を使った演技をしていきたいです。日本では、ヒューマンドラマとかで普通の人間を演じてみたいです(笑)。

(取材・文=宮川翔/写真=泉夏音)

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祐真キキ
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(c)2015 NBCUniversal. All Rights Reserved.

■配信情報
『HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン』
Huluにて配信中
制作:NBCユニバーサル
制作総指揮:ティム・クリング
出演:ジャック・コールマン、ザカリー・リーヴァイ、祐真キキ、マシ・オカ他
(c)2015 NBCUniversal. All Rights Reserved.
公式サイト:HeroesReborn.jp

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