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宇野維正の興行ランキング一刀両断!

テレビドラマ映画化作品、最後の意地!? 『アンフェア the end』動員1位も興収では……

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 先週の当コラムで「テレビドラマ映画化作品の下降傾向に歯止めをかけるか?」と注目した『アンフェア the end』が、オープニング2日間で動員21万4198人、興収2億9456万4500円を記録。並みいる夏の洋画大作の9月に入ってからの息切れもあって、動員ランキングで初登場1位を獲得した。『アンフェア』が映画化されるのは今作が3回目。2007年の『アンフェア the movie』は興収27.2億、2011年の『アンフェア the answer』は興収23.4億。これまでまるでワールドカップやオリンピックのように4年おきに映画化されてきたわけだが、またしても4年ぶりの映画化となった『アンフェア the end』のオープニング2日間の興収は、前作『アンフェア the answer』の94.1%。もともとメガヒット作ではなかったこともあるが、今回も堅調な成績で、コンテンツとしての安定した人気を証明したことになる。(参考:『テッド』人気健在でトップ4を洋画が独占! これは「夏の珍事」か「時代の変化」か?

 今回の『アンフェア the end』の公開に合わせて、近年、放送外収入に躍起となっているフジテレビは、ドラマシリーズの再放送や過去の映画作品のプライムタイムでの連続放映など万全の態勢で臨んでいるが、それがこうして身を結んだかたちだ。同じく、フジテレビが初夏から延々と再放送や特番を繰り返し放送していた『HERO』は、公開8週目となる今週はトップ10圏外となったが、既に興収44億を超えている。81.5億を記録した前作と比較すると物足りなくも見える数字だが、現在のところ今年の実写日本映画暫定ナンバーワンである。もしこれを「成功」としなければ、今年の実写日本映画には成功作がなくなってしまう。

 気になるのは、『HERO』は2001年、『アンフェア』は2006年と、いずれもオリジナルシリーズからかなりの年月が経っているコンテンツだということ。これはフジテレビのドラマに限った話ではないが、特に2010年代以降は、映画化で実績を残しているテレビドラマ作品が極端に少なくなっている。『HERO』は木村拓哉、『アンフェア』は篠原涼子あっての完全なスター映画だけに、ハリウッド作品のように主要キャストを入れ替えてのリブートというわけには簡単にはいかないだろうが、これだけコンテンツが不足している現状では、今後そのような可能性もあり得るかもしれない。

      

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