宇野維正の興行ランキング一刀両断!
絶好調『ジュラシック・ワールド』が挑む100億の壁 目指すは『ロスト・ワールド』超え?
まぁ、『ベイマックス』を超えれば本年度ベスト1作品(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は来年度扱い)は確実なので、もちろん一つの偉業ではあるのだが、ここは当面の目標として、『ジュラシック・パーク』シリーズ第2作の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』の95億を目指すというのはどうだろう? それを実現して晴れてシリーズ第2位の記録を樹立したら、3年後の2018年6月(本国)に公開が予定されている『ジュラシック・ワールド2』(仮)以降の続編にも弾みがつくというもの。ちなみに、『ジュラシック・ワールド』の世界興収は『アバター』『タイタニック』に次ぐ歴代3位が確定。その牽引力の一つには中国マーケットの急成長があるわけだが、これだけ日本で大ヒットしていても、本国のユニバーサルは相対的に「ちょっと物足りない」と思っているかもしれない。
■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」「ワールドサッカーダイジェスト」ほかで批評/コラム/対談を連載中。今冬、新潮新書より初の単著を上梓予定。Twitter
■公開情報
『ジュラシック・ワールド』
公開中
配給:東宝東和
画像クレジット:Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment
公式サイト