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宇野維正の興行ランキング一刀両断!

絶好調『ジュラシック・ワールド』が挑む100億の壁 目指すは『ロスト・ワールド』超え?

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 先週の分析で「今週の公開作品には上位に食い込んでくるような新作の公開は見当たらず、この超高水準のベスト3の牙城を崩す可能性があるとしたら来週末公開の『テッド2』くらい」と予想したが、ベスト3どころか6位の『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』まで、ベスト6にまったく変動がなかった先週末の興行ランキング。1位の『ジュラシック・ワールド』は公開19日間で累計動員400万人、累計興収59億円を突破。本稿執筆時で、既に60億を超えている。(参考:邦高洋低時代、遂に終焉か!? お盆興行は外国映画がベスト3を独占!

 さて、こうなってくると100億超えにも期待がかかってくるが、こればっかりは現時点で安易な推測はできない。外国映画の実写映画で最後に100億を超えたのは2010年の『アリス・イン・ワンダーランド』の118億。この時は、前年の『アバター』(156億)で突然巻き起こった3Dブームを公開時期が功を奏してそのまま引き継げたこと、日本で100億超えの主演作品を既に2本(『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』109億、『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』100.2億)持っていたジョニー・デップの出演作だったこと、そもそも誰もが知る名作のディズニー映画だったこと、などなど、複数の要因が生んだ記録だった。100億超えはそう簡単には成し遂げられないのだ。

 そんな歴代18位の『アリス・イン・ワンダーランド』のさらにその上、歴代15位、1993年当時に興収128.5億というとんでもない数字を記録しているのが、『ジュラシック・ワールド』のオリジンであるシリーズ第1作『ジュラシック・パーク』。改めてその数字を見ると、いかに22年前の『ジュラシック・パーク』の現象がすさまじいものだったかを思い出さずにはいられない。確かに『ジュラシック・ワールド』も大いに盛り上がっているし、映画会社も「新記録達成!」と煽るテレビCMを盛んに流しているが、現段階ではそこまでの「現象」になっているとは言い切れない。たとえば去年の『アナと雪の女王』(254.8億)、あれはまさしく10数年に一度の「現象」だったが、興行の推移としては子供から大人まで楽しめて、良作であるという口コミも効いた、昨年末公開の『ベイマックス』(91.5億)に近い。

      

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