音楽雑誌・書籍レビューの記事一覧
音楽関連雑誌のレビュー記事。ヘッドライン情報を紹介しつつ、記事内容にも鋭く切り込みます。
『僕等はまだ美しい夢を見てる ロストエイジ20年史』クロスレビューVol.10:坂本 希「音楽との向き合い方を、自分の意思で決めていきたい」
「...不安や葛藤は伝わるし、それを高揚に変えていくダイナミズムの作り方も見事。だからこそ、みんなそうでしょう、では心の奥に突き…
『僕等はまだ美しい夢を見てる ロストエイジ20年史』クロスレビューVol.9:岡崎体育「奈良の若手音楽家にとっての大きな場所」
「岡崎、おまえしょうもない曲ばっかやるなよ」 これは五味岳久氏と僕が知り合ってから2年ほどたったとき、彼の営むレコード屋…
『僕等はまだ美しい夢を見てる ロストエイジ20年史』クロスレビューVol.8:福岡晃子「この夢の続きへ」
「この夢の続きへ」 LOSTAGEとチャットモンチーは絡むことがほとんどなかったから、勝手に別々の時代を走ってると思い込んで…
『僕等はまだ美しい夢を見てる ロストエイジ20年史』クロスレビューVol.7:劔樹人「仲間を増やし続ける旅の物語」
私はLOSTAGE 五味岳久と同じ学年である。彼は奈良、私は大阪で、音楽活動を始めたのも同じような時期だ。 初めて会…
『僕等はまだ美しい夢を見てる ロストエイジ20年史』クロスレビューVol.6:後藤正文「答えなき時代、正解のない荒野を歩む」
音楽で飯を食うことについての悩みは尽きない。 良いものさえ作っていれば、いつか誰かが見つけてくれるだろうという希望を捨…
『僕等はまだ美しい夢を見てる ロストエイジ20年史』クロスレビューVol.5:西村仁志(FEVER)「早くライブハウスで会いたい」
自分が好きになるアルバム(音源)は時間を忘れてあっという間に聞ける。あっという間に終わっている。 本でもそういう感覚がある、…
『僕等はまだ美しい夢を見てる ロストエイジ20年史』レビューVol.4:加藤鶴一(堺ファンダンゴ)「転ぼうとも人生は面白い」
この本は、奈良を拠点として全国に発信し続けているロストエイジというバンドの歴史本だけに留まらない。この本には、今のこの混沌とした…
『僕等はまだ美しい夢を見てる ロストエイジ20年史』クロスレビューVol.3:鹿野淳「ロックという概念の“原点”が綴られている」
冒頭からこの国のロックシーン最重要期のドキュメンタリーを綴ったり、要所要所で出てくる邦楽ロックの脈略や転換期の話などからもわかる…
『僕等はまだ美しい夢を見てる ロストエイジ20年史』クロスレビューVol.2:NOT WONK 加藤修平「生活という言葉の意味を問う」
LOSTAGEというバンドを認識したときからLOSTAGEは3人だった。むしろ私にとっては初めから圧倒的にトリオの代表、N…
『僕等はまだ美しい夢を見てる ロストエイジ20年史』クロスレビューVol.1:高橋美穂 「私自身もまだ美しい夢を見ている」
とても面白い本だ。LOSTAGEという素晴らしいバンドの紆余曲折を知ることができるだけではなく、これからの時代、バンドはどう活動…
2010年代前半の音楽シーンを生々しく記録 『文化系のためのヒップホップ入門2』書評
長谷川町蔵・大和田俊之著『文化系のためのヒップホップ入門2』(アルテスパブリッシング)が先ごろ出版された。同著者による2011年…
平成ポップミュージック史再考のヒントに V系シーン30年の歴史総括した対談集レビュー
市川哲史×藤谷千明『すべての道はV系へ通ず。』(シンコーミュージック・エンタテイメント)は、著者ふたりによる、おおよそ30年に渡…
謙虚さを忘れそうになったときに読みたい“人生の教科書”ーー『LDH OUR PROMISE』レビュー
EXILE TAKAHIROが「人生の教科書」と語った本がある。それは、LDHの社員と所属アーティスト全員に配られる『LDH O…
藤崎彩織=Saoriが初小説で描いたSEKAI NO OWARIとの重なり 円堂都司昭『ふたご』評
SEKAI NO OWARIは、2017年大晦日の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で4回目の出場を果たし、「RAIN」を演奏し…
私が〈hide〉と 呑み倒してた日々ーー市川哲史が濃密な10年間を振り返る
市川哲史『逆襲の〈ヴィジュアル系〉-ヤンキーからオタクに受け継がれたもの-』 80年代半ばのV系黎明期より、誰よりも近い距離で…
日本のポップス黄金時代を支えた“裏方”たちーー『ニッポンの編曲家』が伝える制作現場の熱気
「First Call~スタジオ・ミュージシャン列伝」という記事が『ギター・マガジン』2013年11月号に載っている(参考:)。…
1979年はなぜ歌謡曲にとって特別な年だったか 栗原裕一郎が話題の書に切り込む
冨田恵一の『ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法』(DU BOOKS)はドナルド・フェイゲンのソロアルバム『The Nightf…
結成40周年のモーターヘッド、中心人物レミーの壮絶なる人生とは? 現役パンクスがその自伝を読む
今年70歳を迎える、モーターヘッドの中心人物レミー・キルミスター。彼の自伝の日本語訳『レミー・キルミスター自伝 ホワイト・ライン…
リスト、ベートーヴェン……霊界の楽聖たちの作品を代筆!? 音楽霊媒師が書き残した奇書を読む
まあ、奇書である。 1970年代に入ろうとする頃、一人のイギリス人女性にマスコミの注目が集まり始めた。名前はローズマリー・ブラ…
プロデューサー集団・アゲハスプリングスの新しさとは何か? その「社外秘マニュアル」を読む
玉井健二『人を振り向かせるプロデュースの力 クリエイター集団アゲハスプリングスの社外秘マニュアル』(リットーミュージック) ア…
『親のための新しい音楽の教科書』は教科書にふさわしいか 先生、西洋音楽ってイケナイものなの?
タイトルに「教科書」と謳われているものの、いわゆる教科書のような体裁はしていない。むしろ「音楽」というものを考え直すことを目的と…