> Zeni Geva

Zeni Geva

(ゼニゲバ)

ジョージ秋山の漫画のタイトルでもある銭ゲバとの関連性は不明だが、ゼニゲバは最も多く世界中をツアーしている日本のロック・バンドである。それも、長年わたって彼らが自然と築き上げてきた友達レベルでのネットワークを活かした、インディペンデントなやり方で事を進めているのだ。むろんそういったことは、ゼニゲバのへヴイな音自体が世界的に支持されているからに他ならない。
80年代前半から多方面で精力的に音楽活動をし、YBO2のメンバーとして知られるようになっていたK.K.NULLが核となり、元ハナタラシの竹谷郁夫(dr)を含む4人編成で87年に結成。ライヴ録音した1stの『How To Kill』を翌年リリースしたあと、当初は担当パートがギターだけだったK.K.NULLがヴォーカルも取るようになる。以降ドラマーが何度か変わるが、楽器構成としてはギター2本にドラムスというトリオで活動していく。この編成でヘヴィ・ミュージックをやるのだが、ヘヴィ・ロックへノイズ・ミュージックがミックスし、スロー・テンポ中心に進むサウンドは、どこにもないクリエイティヴなものだ。
また作品の数は非常に多く、90年代に入って以降のアルバムのレコーディング・エンジニアはスティーヴ・アルビニだ。むろん、スティーヴがNirvanaの『In Utero』を手がける前からの付き合いである。リリースするレーベルも、K.K.NULL主宰の<NUX ORGANIZATION>、元Dead Kennedysのジェロ・ビアフラ主宰の<ALTERNATIVE TENTACLES>、Neurosis主宰の<NEUROT RECORDINGS>など、強力だ。そして01年リリースの『10,000 Light Years』では、King CrimsonやAreaなどのプログレッシヴ・ロックにも通じる展開も見せた。 (行川和彦)

制作協力:
OKMusic

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版