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(ザップ)

ロジャー、レスター、ラリー、トニーのトラウトマン・ブラザーズを中心に結成されたファンク/ソウル・グループ。デジタルの嵐が吹き荒れた80年代に温故知新の精神を実践。ヴォコーダーやシンセサイザーといった当時の最先端ツールを使いながらも、ブルース/ゴスペル/ジャズ/ドゥー・ワップ/R&B……など、黒人音楽の伝統を踏襲。テクノロジーの肉体化に見事成功した希有かつ偉大なグループである。
ブーツィー・コリンズのバック・アップのもとで80年にデビューしたザップは、「モア・バウンス・トゥ・ザ・オウンス」(80年)を皮切りに「ダンス・フロア」(82年)、「ハートブレイカー」(83年)といったヒット・シングルを次々と放つ。どのナンバーも一聴すると無機質に聴こえるものだが、何度も聴き返すと熱い鼓動の脈打つ、生々しい電子ファンクだということが分かる。こんな傑作曲たちなら、後にサンプリング・ソースとして引っ張りダコになるのも頷けるというもの。他にも、今ではソウル・クラシックとなった「コンピューター・ラヴ」(85年)などのスウィート・バラードも、なんとも味わい深いナンバーだ。
しかし残念ながら91年にバンドは解体。ソロで精力的に活動していたロジャーだが、99年に実兄のラリーに撃たれ、死んでしまうという悲劇も。

制作協力:
OKMusic

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