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どちらかと言うと日陰の存在であったヴィオラという楽器が、近年愛好されるようになったのは大型ヴィオリスト、バシュメットの出現によるものだろう。オーケストラでも室内楽でも、ヴィオラは内声部を受けもつ地味な役割であるため、華やかな存在にはなり難かった。それを彼は、特有の温かく渋みのある音色はもちろん、時にはヴァイオリンのように繊細な音色を、時にはチェロのように太く豊かな音を引き出し、ソロ楽器としての魅力を見事に再認識させた。そして、多くの現代作曲家たちがヴィオラ作品を書き始め、愛好家が増えてきたのだ。
53年、ウクライナに生まれ、モスクワ音楽院に学ぶ。76年のミュンヘン国際コンクールで優勝、一躍脚光を浴び、世界の楽壇に躍り出た。ソロ活動のほか、著名演奏家たちとの室内楽共演や、モスクワ・ソロイスツを結成して演奏を行なうなど、ヴィオラ作品の普及に努めている。

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