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yanokami

(ヤノカミ)

矢野顕子+レイ・ハラカミのスーパー・ユニット、yanokami。くるりの「ばらの花」のハラカミ・リミックスを聴いた矢野がラヴ・コールし、矢野がコンサートで歌う曲のトラック作りや夏フェスでの競演、04年の矢野のアルバム『ホントのきもち』に収録した楽曲制作を経て、4年越しでのアルバム・リリースである。

そもそも『Super Folk Song』に代表されるように、ピアノ一本で他人の曲を解体・脱構築してオリジナルなモノにしてしまうのは矢野顕子の得意とするところ。もちろんそれは、表面的な音楽の種類こそ違え、ハラカミのリミックスと本質的に同じ行為なのである。また、矢野のヴォーカルとピアノ、そしてハラカミの電子音は、聴いた瞬間にそれと分かる個性的なものであり、かつどれだけ音楽的に高度でアヴァンギャルドであっても、ほわーんと響く“歌心”の塊。主に(カヴァーを含む)矢野自身の過去のレパートリーを再録した本作も、甘い記憶や切なさを引き出す“うた”が横溢していて、決してありきたりなカヴァー集にはなっていない。出会うべくして出会った2人。

05年のハラカミのアルバム『lust』に矢野が寄せた“世界遺産に決定。文句無し。”というコメントが、その信頼の表明だとしたら、本作はその証だ。デルフォニックスや細野晴臣の名曲のカヴァーといった大ネタも、完全にyanokami印。一聴、ストイックな印象ながら、お互いの音が深〜いところで共鳴し、2人の小宇宙は無限に広がる。まさに名コラボ。世界中の誰にも作ることができない、オリジナルで自由な音楽。

制作協力:
OKMusic

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