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ツイン・リード・ギターというスタイルで、70年代英国ロックに新しい潮流を生みだしたウィッシュボーン・アッシュ。それまでにもギタリストを2人擁するバンドは存在していたが、リズムとリードの役割分担に明確な線が引かれており、2人のギタリストが同時にソロを弾いて1つのハーモニーを奏でるという手法は全くもって斬新であった。そんな彼らのキャリアの頂点に位置するのが『百眼の巨人アーガス(Argus)』(72年)。ドラマ性の高いプログレッシヴな楽曲とツイン・リードによる美しいハモリが、光と影の世界を形成するブリティッシュ・ロックの名盤だ。ここで確立したスタイルが、後のアイアン・メイデンやジューダス・プリーストといったヘヴィメタル勢に受け継がれていくこととなる。この作品で商業的な成功を収めたウィッシュボーン・アッシュであったが、70年代後半ともなると徐々に方向性を見失っていき、パンクの台頭などもあってその音楽性は過去の遺物的存在に。しかしメンバー・チェンジを繰り返しながら80〜90年代もなんとか生き残る。現在ではオリジナル・メンバーがアンディ・パウエルただ1人という寂しい編成だが、ヨーロッパを中心としたライヴ活動を盛んに行っているようだ。

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