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William S. Burroughs

(ウィリアム・エス・バロウズ)

テープ・レコーダーやサンプラーを手にするミュージシャンは皆、バロウズの恩恵を授かっていると言っても過言ではない。
ウィリアム・S・バロウズは、アレン・ギンズバーグやジャック・ケルアックと共に、50年代アメリカが生んだビート・ジェネレーションの代表的作家として知られる。自らの麻薬常習体験を通して見た麻薬中毒患者の生態と、現代文明社会に潜む病巣をテーマにした著作を多数発表。『裸のランチ』(59年)、『ソフトマシーン』(61年)、『爆発した切符』(62年)における”カットアップ・メソッド/フォールド・イン”という、時間の連続性の破壊や言葉の意味の錯乱を目的とした言語倒置法は、デヴィッド・ボウイ、ルー・リード、パティ・スミス、バロウズの作品をグループ名にしたソフト・マシーン、スロッビング・グリッスルを率いたジェネシス・P・オリッジを始めとする、数えきれないほどのミュージシャンやアンダーグラウンドの芸術家たちの創作的思考に甚大な影響を及ぼした。そして、その手法は音楽の分野において幅広く応用され、80年代から現在に至る、ヒップホップ/インダストリアル/ハウス/テクノ/ドラムンベースといったサンプリング・ミュージックにおいて、急速な発展を遂げることとなったのである。同時に、バロウズ自身も朗読を題材にしたレコード/CDを多数発表(上記のミュージシャンたちともコラボレーションを行っている)。——97年、83歳で死去するまで旺盛な創作活動を続けた。

制作協力:
OKMusic

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