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"ニューエイジ"と呼ばれるジャンルの火点け役となったレーベル<ウィンダム・ヒル>。その設立者であり、レーベルの主要ミュージシャンであるギタリストが、ウィリアム・アッカーマンだ。
仲間たちの数ドルずつのカンパによってレーベルを興したという、まことしやかなエピソードもあるくらいに手作り感覚を大切にするアッカーマンは、フィンガー・ピッキングによる流麗なバッキングが反復し、ヴァイオリンやチェロが旋律を奏でるという究極のミニマル美を育む。非常に地味なスタイルだが、虚飾に満ちたポップ・ミュージックに疲れた人たちにとっては、この上ない"癒し"として作用し、80年代に大きな注目を集めた。以降、レーベル・メイトのピアニスト、ジョージ・ウィンストンと共にニューエイジの発展進行に貢献。限りなく透明な音空間は音数の少なさに驚くかもしれないが、あくまでも音の余韻を楽しむべきもの……。こんな世知がらい世の中だからこそ、このナチュラルな音響が心に染み渡るだろう。なんだかアメリカの田舎の空気感が瑞々しく伝わってくるのだ。

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