> Vanilla Ice

Vanilla Ice

(ヴァニラ・アイス)

ちょっと辛辣なことを言うが、現在このヴァニラ・アイスのファンはいるのだろうか? いつでも彼は(その売上枚数に反比例して)人々の嘲笑の対象となっているラッパーである。そう、M.C.ハマーと並んで。
だが、90年に「アイス・アイス・ベイビー」(確かデヴィッド・ボウイ&クイーン使い)をリリースしたばかりの彼は、しばらくスター/アイドル・ラッパーとして世間に広く認知されていた。なんといってもその頃に絶大な人気だった白人ラッパーがビースティ・ボーイズくらいしかいなかった時代に“白人ギャングスタ・ラッパー”が現れたのだから(幾らそれが虚言だったとはいえ)世間にはセンセーショナルなものだったのだろう。デビュー・アルバム『トゥ・ザ・エクストリーム』は700万枚も売れたのである。
しかし、化けの皮が剥がれるのに時間はかからなかった。彼はギャングを気取っていただけであることがすぐにバレてしまったのだ。
その後はミーハーなファンは離れ、人気も売上枚数も急降下、いや急転直下。幾枚もアルバムをリリースしているが、どれも鳴かず飛ばず。今ではギャングではなくギャグ・ラッパーのシンボルとして扱われているヴァニラ・アイスなのであった。
それでも彼から学ぶことはある。つまり、ヒップホップは第一にリアルさが問われる音楽なのである。

制作協力:
OKMusic

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