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まず、顔面どアップのジャケ写を見て一目惚れ。そして、天使のような歌声を聴いて、また惚れた。以来、ボクの心を捕らえて離さないスウィート・エンジェル、ヴァレリー・カーター。
現在では、ジャクソン・ブラウンやジェームス・テイラーのバック・ヴォーカリストとして活躍する彼女だが、最初に脚光を浴びたのがジョン・リンド(フィフス・アヴェニュー・バンド)と結成したハウディ・ムーン。この時にプロデュースを担当したのがリトル・フィートのローウェル・ジョージで、彼とはソウル・メイトと呼ばれる深い仲に……(別に変な意味ではありません)。そして、77年のソロ・デビュー作『ジャスト・ア・ストーンズ・スロウ・アウェイ(愛はすぐそばに)』でもローウェルが全面協力。リトル・フィートやアース・ウィンド&ファイアといった豪華なバック陣に支えられ、ヴァレリーはコケティッシュな魅力を開花させる。ローウェルに無理矢理アル・グリーンを聴かされて以来、R&Bの虜になったという彼女は、可憐さにジンワリとしたソウル・フィーリングを沁み込ませたような歌唱で、聴き手の心を癒してくれる。それにしても「ウー・チャイルド」の美しいことといったら(絶句)。天を舞うようなファルセット・ヴォイスを聴いて、ボクは何度も涙した……。
ソロ2作目では、より都会的なAORテイストのサウンドを展開してみせたが、80年代に入るとプッツリ噂を聞かなくなってしまう。しかし、96年には復活。何も変わらない瑞々しい歌声を届けてくれた。

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