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蔦木栄一(vo)、俊二(g)の兄弟を中心に77年結成。80年、シングル「ホワイト・マン」を発表する。ロック的なグルーヴ感を徹底的に排除したユルーいサウンド、栄一によるなんのヒネリもないミニマルかつアホくさい歌詞が絡み合い、得体のしれない奇天烈ワールドを形成。それはまさに、やったモン勝ちなカッコ良さにあふれかえっていた。81年には、初のフル・アルバム『成り立つかな?』をリリース。そのチープでストイック、シュールでマヌケなサウンドは海外でも話題を呼び、ロル・コックスヒル、フレッド・フリスといった前衛アーティストとの共演に繋がっていく。その後も「神経質プーハー」「逆ねじ」といった名作(迷作)を世に問い、根本敬、湯浅学が主宰する幻の名盤解放同盟や水木しげる先生など、アングラ界の大御所と積極的にコラボレートするなど、濃度の高い活動を継続。93年には自主レーベル、<日本カセット・テープ・レコーヂング>を設立し、H男、サボテン、少年Tといったアツい同志たちに光の手を差しのべた。「売れよう」という気がまったく感じられないところがとにかくスゴイ。
03年8月25日、肝不全(肝硬変)のため蔦木栄一が死去。享年49歳。合掌。

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