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トニー・ウィリアムスは、マックス・ローチが開拓したリズムの語彙をとことん活用した、ポスト・バップ期におけるもっとも偉大なドラマーのひとりである。17歳の時にマイルス・デイヴィスの2つ目のクインテットに抜擢され、同年には、バンドリーダーとしての活動も開始、神秘的で目眩のするようなポスト・バップ作品を2枚発表している。この頃ウィリアムスは、スウィングしながら同時にリズム面での冒険を行う方法を探っていた。常にテンポや拍子を変え、ライド・シンバルのリズムをキープしつつスネア・ドラムで高速のポリリズムを叩き出すようなことをやってのけるのだった。69年にはギタリストのジョン・マクラフリン、オルガン奏者のラリー・ヤングと共に、ライフタイムというエレクトリック楽器中心のトリオを結成。炎のようなビバップと、音が壁のように迫ってくる爆発力のあるサウンド、このトリオの音楽はまるで核爆弾のようだった。その他、ピアニストのマルグリュー・ミラーを中心としたアコースティック・ジャズ・グループや、アルカナという強烈なアヴァンギャルド・トリオでも活躍。ウィリアムスは97年に逝去するまで、アコースティックとエレクトリックの両方を演奏し続けた。

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