The Temptationsの記事・ニュース・画像一覧

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ソウル・グループの王者であり、コーラス・グループの最高峰——それがテンプテーションズ(以下テンプス)だ。メンバー全員がリードを取れる実力派グループであり、産出したヒット曲も数知れない彼らは、64年のデビュー以来ずっと第一線で活躍し続けている。テンプスは米国ミュージック・ヒストリーのなかで、誰とも比肩できない唯一無二の存在感を持っているのだ。
テンプスほどメンバー変遷が激しいグループもなかなかいないだろうが、その活動は大きく3つの時期に分別することができる。テナーのデヴィッド・ラフィンとファルセットのエディ・ケンドリックスを2枚看板に「マイ・ガール」「ゲット・レディ」などのヒット・ナンバーを量産した60年代。デニス・エドワーズをリードに迎え、メッセージ性豊かなサイケデリック・ソウルを展開した70年代。アリ・オリ・ウッドソンが加入、大胆にブラック・コンテンポラリーを導入して若返りを図った80年代〜現在——このグループの辿った道筋はそのままソウル/R&Bの歴史として置換できる。
そして、なによりも忘れてならないのが、40年近くに渡ってサポートし続けた生え抜きシンガー、オーティス・ウィリアムズとメルヴィン・フランクリンの存在だ。彼らがコーラスの土台をしっかり固めていたおかげで、度重なるメンバー・チェンジ/サウンドの変化にもテンプスは対応できたのである。
90年代に入っても、現代の音になんら違和感なく調和する彼らのハーモニー。テンプスはあまりにも偉大なグループだ。

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