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イギリスはバーミンガム出身のマイク・スキナーことザ・ストリーツ。UKガラージ/2ステップがイギリスで流行っていた90年代後期に、「イギリスからエミネムへの回答」とばかりのリリシストっぷりでシーンに登場、話題をさらったラッパーである。
そんな彼が02年に発表したデビュー・アルバム『オリジナル・パイレート・マテリアル』は、UKヒット・チャートを大いに賑やかす結果に。イギリスのキッズが心酔する彼の言葉の意味は日本人には伝わりにくいかもしれないが、UKガラージ最新型と謳われるハード・ステップなビートに乗った、ヴァイオレンスでイルな雰囲気を感じさせるライムはとにかくクールだ。
その(ある意味狂信的な)人気を保持したまま、04年に2ndアルバム『グランド・ドント・カム・フォー・フリー』を世に放つ。リリシストっぷりはさらに鋭さを増し、結果、前作を超える大ヒットを記録。向かうところ敵なし、かのように思えた。
しかし、UKカラージを凌駕する新ムーヴメントがイギリスの音楽シーンを席巻。グライムである。そのグライムの貴公子/旗手として持て囃されているのが、ザ・ストリーツよりも齢の低いラッパー(兼プロデューサー)のディジーラスカル。ディジーはナヨナヨしいナード・ラッパー的風情のザ・ストリーツとはまったく異なるタイプのアーティストであり、“ワル”であり、黒人である。今後このライヴァル対決は見ものだぞ(と言っても、本人たちはさほど意識してないようだが)。

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