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The Saints

(ザ・セインツ)

オーストラリアはブリスベン出身のザ・セインツは、結成以来30年近く、一度も現役第一線から遠ざかることなく活動を続ける数少ないパンク・バンドのひとつだ。
ヴォーカルのクリス・ベイリーを中心に73年に結成された4人組。結成当初はストゥージズやMC5ばりのゴリゴリのガレージ・パンクだった初期セインツの真髄は、77年に発表された傑作1stアルバム『(I’m)Stranded』に凝縮している。このアルバムが本国のみならずイギリスでのスマッシュ・ヒットを記録して、一躍セインツの名は知られるようになる。
そして翌年発表された2ndアルバム『Eternally Yours』は、彼らの最高傑作と評される作品である。アコースティック・ギターを大幅にフィーチュアしたフォーク・ロック・タッチ、ホーンを導入したポップ・ソング、ハーモニカを取り入れたR&B調と、アレンジ、曲調ともぐっと幅を広げたのである。ここでの成果が、その後のセインツでの歩みに繋がったと言っていいだろう。バンドはその後頻繁なメンバー・チェンジを重ねるものの、ベイリーを中心に堅実な活動を続けている。サウンドは87年の『All Fools Day』あたりを境に、よりハッタリを排した、メディアスでポップ、オーセンティックな、アメリカふうルーツ・ロックンロールを展開するようになり、今日に至っている。 (小野島 大)

制作協力:
OKMusic

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