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The Rip Offs

(ザ・リップ・オフズ)

(海外などに)レコードをメイル・オーダーして送ってよこさない時によくリップ・オフされた!と言うが、それにしてもバンド・ネームが”ぼったくり”とは……。リップ・オフスは、名前からしても心底パンクなサンフランシスコのバンドだった。ちなみに、ギターウルフとの関係も深い。
スーパーチャージャーで活動していたグレッグ・ローリーが、元ミスター・T・エクスペリアンスのジョン・ヴォン、元フィンガーズのシェイン・ホワイトとジェイソン・ホワイトを誘い、結成。92年ごろのことである。黒の目出し帽(ストッキング製らしい)に黒のシャツという視覚的イメージもさることながら、音楽そのものも強力だった。音源は93〜95年の間に数枚のEPやコンピレーション盤でも発表したが、決定的だったのは、やはりグレッグ主宰の<RIP OFF RECORDS>から94年に出した、唯一のアルバム『Got A Record』である。
リップ・オフスの基本はいわゆる70’sパンク・ロックともいえるが、リバイバルではないし表面的なスタイルの模倣でもない。曲はポップでありキャッチーでもあったが、90年代のスピード感をもっていたし、さらに彼らが”ガレージ(・パンク)”とも呼ばれたゆえんでもある粗削りの音だった。要は、90年代のいわゆるメロディック・パンクとは発想が違い、いわばパンクを突き詰めて加速させたサウンドなのだ。アンダーグラウンド・シーンでの影響力は大きく、94年には来日公演も果たした。
リップ・オフス解散後にグレッグは、シェインとのインフェクションズを経て、ゾディアック・キラーズを結成。02年の1月には、ギターウルフとの日本ツアーを敢行した。そういえば、ジョン・ヴォンがギターウルフと合体してライヴをやったビデオ『サンフランシスコウルフ VS ギターウルフ』もある。 (行川和彦)

制作協力:
OKMusic

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