The Righteous Brothersの記事一覧

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グループ名にブラザーズとつくが、血の繋がった兄弟ではないので注意されたい(?)。ビル・メドレーとボビー・ハットフィールドからなる白人男性デュオ、ライチャス・ブラザーズ。その歌声をラジオで聴いた人たちが、彼らを黒人と間違えたというエピソードからも、その声が尋常ではないほど“クロい”ことが分かる。
一般的にはフィル・スペクターがプロデュースした「ユーヴ・ロスト・ザット・ラヴィン・フィーリン(ふられた気持ち)」や「アンチェインド・メロディ」が有名だが、荒削りで生々しい彼らを堪能したいのならば、60年代初期の<MOONGLOW>レーベル時代作品を聴くのがよい。ヒット・グループとしての魅力はその後の<PHILLES>時代に譲るとしても、同時代のポップスとは逆行する、R&Bの核に触れたようなその表現はまさにハードコアそのもの。“スモーキー・バリトン”と評されるビルの低音ヴォイスと、ファルセットを駆使するボビーのハイ・テナー・ヴォイスが、互いに組んずほぐれつしながら力技で聴き手を捻じ伏せていく。そのスタイルは、正しくソウル・ミュージックそのものだ。
70年代以降には解散→再編を繰り返し、現在も懐メロ・サーキットで活躍中のふたり。ちなみに、ブルー・アイド・ソウルという有名な単語は、彼らの64年作のタイトルを由来とするらしい。

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