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The Paragons

(ザ・パラゴンズ)

80年代に青春を過ごした者にとって、ブロンディは忘れられないバンドのひとつだ。紅一点のヴォーカル、デボラ・ハリーの妖艶な魅力にノック・アウトされた輩も多かったであろうが、あの時、誰が現在の彼女の姿を予測できたであろうか。……時の流れとは、恐ろしいものだ(笑)。で、このブロンディの大ヒット・ナンバー「夢見るNo.1」のオリジナル・ヴァージョン「タイド・イズ・ハイ」を歌っていたのが、ジャマイカのコーラス・グループ、パラゴンズだ。
彼ら最大の特徴といえば、ブロンディがカバーするのも納得のずば抜けたポップ性。ボブ・マーリィと並んでロック・ミュージシャンから支持されるのもうなずけるキャッチーなサウンド・プロダクションは、当時のジャマイカでも1、2を争うほどの出来栄えだ。レゲエという特殊なエスニック風味をほどほどに漂わせるメロディ・センスもさることながら、リード・ヴォーカル、ジョン・ホルトのスムース&メロウな歌声と、コーラスのタイロン・エヴァンス+ハワード・バレットの織りなすハーモニー・ワークには、まさしく完璧と形容するに相応しい。
「タイド・イズ・ハイ」を含め、スカ〜ロック・ステディ期にリリースしたシングルは軒並み大ヒットを記録し、現在のダンスホール・スタイルに至るまで、多くのアーティストによって何度もカヴァーされている。
しかし、残念ながら彼らの蜜月はそう長くは続かなかった。68年ごろにバレットがグループを脱退し、事実上グループは解散。その後ジョン・ホルトは抜群の歌唱力をいかしてソロ活動をスタートし、大きな成功を収めた。

制作協力:
OKMusic

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