The Offspringの記事・ニュース・画像一覧

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83年、カリフォルニア州オレンジカウンティで、ハイスクールの同級生であったデクスター(vo&g)とグレッグ・K(b)が、ソーシャル・ディストーションのライヴに感化されてバンドを結成。のちに、ヌードル(g)とロン(dr)を加わることになる。当初は、マニック・サブジダルと名乗り活動していたが、86年にオフスプリングに改名。2年後には1stアルバム『オフスプリング』をリリースするものの、こちらは泣かず飛ばずの結果に終わってしまった。内容としては、T.S.O.L.やデッド・ケネディーズといったグループからの影響が色濃いが、近年の彼らの原型ともいえるメロディはこの時点から、ほんのりと輪郭をみせていたといえるだろう。
その後、エピタフに移籍した彼らは、92年に2ndアルバム『イグニション』を発表——38万枚以上というセールスを記録。約2年の歳月をおいてから発表された3rdアルバム『スマッシュ』でも800万枚以上のセールスを叩き出し、メロコア/ハードコア・シーンで確固たる地位を築いた。この2作品で、「一発でガツーン!」と耳に入り込んでくる強靭なメロディはパーフェクトに完成され、今ではお約束の「アラビックorアラビアン」のようなおバカナンバーも、以降の作品に必ず登場するようになったのだ。
その後96年、<エピタフ>の財政面やオーナーへの不信感を抱いていた彼らは、メジャーの<コロムビア>へ移籍し、『イクスネイ・オン・ジ・オンブレ』を発表。また、翌年『アメリカーナ』、00年には『コンスピラシー・オヴ・ワン』をハイ・ピッチで作り上げている。
02年には『SUMMER SONIC』にメイン・アクトとして出演するが、その後のレコーディング中にドラマーのロンが脱退してしまう。03年のツアーからは元ロケット・フロム・ザ・クリプトのアトム・ウィラードを迎え、再び精力的に活動。7作目のアルバム『スプリンター』をリリースした。翌年には新曲を含むベスト・アルバムを発表、全世界で大ヒットを記録し、変わらぬ人気を伺わせた。
各作品共に、革新的な要素は少ないが、楽曲構成などにおいて円熟味は増幅——つまり、メロコア・キッズ&ガールズが望む、楽曲中のキメ(フレーズ)を的確に仕上げているのだ。
歌詞においては、「アホ(エロ)・熱血(青春)・社会派メッセージ」といった具合に振幅が激しいが、それもまた彼らの魅力……といったところ。
またパブリックなイメージに反してデクスターは、元デッド・ケネディーズのジェロ・ビアフラと共に収益基金組織F.S.U.を設立しライヴを行っているほか、他界したソーシャル・ディストーションのギタリスト、デニス・ダネルの残された家族へのベネフィットにも参加している。

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