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音楽都市ニュー・オーリンズが生んだ史上最上級の兄弟バンド、ネヴィル・ブラザーズ。その前身は、長兄アート(vo&key)と末っ子シリル(vo&per)が在籍していたミーターズだ。また結成前は、ニ男チャールズ(sax)はブルースマンなどのバック・バンドとして、三男アーロン(vo)はR&Bシンガーとしてそれぞれにキャリアを積んでいたそう。
そもそも、彼らのルーツともいえるブラック・インディアン・グループ=ワイルド・チョピトゥラスのレコーディングのために4人が結集。これを機に、77年ネヴィル・ブラザーズが結成されることになった。しかし試行錯誤は見られるものの、初期のスタジオ作品では音楽的方向性は定まっていなかった。一方で、彼らの熱気溢れるライヴ・パフォーマンスの評判は鰻登りに。その結果、ネヴィル・ブラザーズは「世界最高のライヴ・バンド」の称号を手中にしたのである。
そんな彼らだが、89年に発表された『イエロー・ムーン』でレコーディング・グループとしての才能も完全に開花。音響派ルーツ・ミュージック・プロデューサー=ダニエル・ラノワとガップリ組み、伝統的なニュー・オーリンズ音楽にファンク/ラップ/レゲエ/ゴスペルなどを融合、アフリカからカリヴ海を通って伝来した遺伝子を剥き出しにした、いわゆる“ヴードゥー・ファンク”を創出した。また、黒人サイドからアメリカの歴史を問い直していくようなそのメッセージ性溢れる歌詞も印象的である。
以後も良質な作品群を定期的にリリース、もちろん世界各地で熱烈なライヴ・パフォーマンスも繰り広げているが、最近はメンバーのソロ活動も目立ってきた。各人がソロ・アーティストとして積んだ経験をバンド活動にフィード・バックさせた作品が味わえる日もそう遠くはない、ということか。首を長くして待つとしよう。

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