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Manhattan Transfer

(マンハッタン・トランスファー)

69年に発足して以来、オリジナル・メンバーでジャグ・バンドとして活動してきたマンハッタン・トランスファー。72年にはティム・ハウザー(vo)以外、メンバーは総入れ替えし、ローレル・マッセー(vo)、アラン・ポール(vo)、ジャニス・シーゲル(vo)が参加。以降、多種多様な音楽スタイルをこなす彼らであるが、トレードマークと称されるのはやはり絶妙なヴォーカル・ハーモニーであろう。
<アトランティック・レコード>のレーベル・メイトであるベット・ミドラー同様、ノスタルジックなサウンドが”売り”で、ニューヨークのキャバレー界で絶大な人気を誇った。その大人のポップ感あふれるサウンドは、意外にも大西洋の両端で好成績を残したが、クロスオーヴァーの魅力を訴えきれず、UKとUSAでヒットする曲は異なっていた。例えば、「シャンソン・ダムール」のような感情的なバラードを好むファンは、荒いゴスペル調の「Operator」やジャズ・ナンバーである「タキシード・ジャンクション」などは好まなかった——という具合だ。
79年、マッセーに代わりシェリル・ベンティーンが加入したが、独自のヴォーカル・ワークに支障をきたすことなく活動は順調に続いた。
長い活動歴を誇るマンハッタン・トランスファーだが、彼らにとって最高の瞬間といえば、ヴォーカルの巨匠ジョン・ヘンドリックスの歌詞をフィーチャーした「ボーカリーズ」でグラミー賞を獲得したことだろう。彼ら最大の魅力である、息を呑むほど素晴らしい混声ヴォーカルを聴かせる才能と、強いミュージシャンシップ、そしてファッショナブルなライヴ・パフォーマンスへの確かな評価である。また、ウェザー・リボートの「バードランド」のカヴァーは現代における”現代クラシック”と言っても過言ではない。

制作協力:
OKMusic

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