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オルタナ・カントリーの総本山、テキサス州オースチンに根城を置くグループ。その実力は、故ダグ・ザームの『S.D.Q.98』でバックを務めたことで証明済みだ。何かとザ・バンドを引き合いに出されることが多く、南部訛りのヴォーカル／難解な歌詞／それぞれが個性を主張するようなコーラスに、影響が見て取れる。
95年に結成され、１stアルバム『Dem's Good Beeble』をリリースしたのが97年。大地に根を張ったアーシーなロックを得意としてきたが、元ウィルコのマックス・ジョンストンが加入した99年の『Ghosts of Hallelujah』から、ルーツ志向が加速する。マンドリンやバンジョー、時にはアコーディオンやフィドルなどをフィーチャーし、カントリー／テックス・メックス／ケイジャン／ゴスペルといった音楽をゴッタ煮感覚で料理——スワンプを這いずるようなルーズなリズム・セクションにのせ、さまざまな楽器が絡み合うことにより、極上のカントリー・ファンクが醸造される。そして、00年にリリースされた『BOLSA DE AQUA』に至っては、横綱の風格さえ漂う傑作に仕上がった。