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「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」や、アース・ウィンド&ファイアと共演した「ブギー・ワンダーランド」などは、ディスコ・クラシックスとして今もなお愛されている。しかしエモーションズといえば、個人的には映画『ワッツタックス』の教会のシーンが忘れられない。この作品において、出演したエモーションズのゴスペルが盛り上がるに連れて失神者が続出。なかには暴れだす女性も……。まさに衝撃的な映像だった。
シカゴ出身の三姉妹によって結成されたエモーションズは、初期こそゴスペル畑で活動していたが、68年に<STAX>と契約。翌年「ソー・アイ・キャン・ラヴ・ユー」がスマッシュ・ヒットを記録する。この頃の彼女たちは、アイザック・ヘイズ(『シャフト!』)のプロデュースのもと“スタックス版スプリームス”的に売り出され、洗練されたプロダクション群とディープなゴスペル感覚が絶妙にブレンドされたサウンドを特徴とした。特にリードのプリティなハイトーン・ヴォイスが、泥臭いバック・ヴォーカル陣と交差する瞬間が最たる魅力的である。
しかし、エモーションズが大ブレイクを果たすのは、<COLUMBIA>に移籍してから。アース・ウィンド&ファイアのモーリス・ホワイトをプロデュースとして迎え、『フラワーズ』(76年)、『リジョイス』(77年)、『サンビーム』(78年)など、ディスコ・サウンドを視座に入れた作品を次々とリリース。前述した「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」(77年)や「ブギー・ワンダーランド」(79年)の大ヒットで一躍トップ・アーティストの仲間入りをなし遂げたのだった。
現在ではサンプリング・ソースとしても、彼女たちの歌声はリサイクルされている。

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