The Doobie Brothersの記事・ニュース・画像一覧

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ドゥービー・ブラザーズを訳すと大麻兄弟……。うーん、何とも凄いバンド名だが、その音楽性は大きく2つの時期に分けることができる。それは、前期のギター中心の<ストレートかつ豪快な西海岸ロック>、そして後期の<キーボードが主体となったAOR/ブルーアイド・ソウル>路線である。
初期はトム・ジョンストン(vo&g)がリーダーシップを取り、R&Bとカントリーを混ぜ合わせ爽やかで歯切れのいいロックン・ロールを展開。「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」「ブラック・ウォーター」などのヒット曲を生んだ。しかしジョンストンが病気により活動に支障をきたすようになり、新たにマイケル・マクドナルド(vo&key)を迎えることに——。彼はサウンドにソウルやジャズのテイストを持ち込むとともに、次第にリーダー・シップを強めていった。そんな彼の音楽性が遺憾なく発揮されたのが、78年の『ミニット・バイ・ミニット』だ。この作品からマクドナルドがソウルフルなスモーキー・ヴォイスで歌う「ある愚か者の場合」が大ヒットを記録した。だがアルバムの大成功と同時に、バンドに崩壊ももたらし、メンバーが次々と脱退。82年のフェアウェル・ツアーを最後にバンドは解散した。しかし、その後89年に再結成され、アルバム3枚を残している。
ロック・ヒストリーの中ではその存在が軽視されがちなドゥービーズだが、彼らの辿った道はそのまま70年代アメリカン・ロックの歴史を体現している——と言えるのではのではないだろうか。

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